インダストリー4.0の魅力は、全ての業界を網羅していることである。第3回ハノーバーメッセ・メキシコには、食品・飲料、医療、航空宇宙、家具、林業、漁業、自動車などのあらゆる業界関係者が来場した
世界最高峰のテクノロジーがレオンで展示され、日本企業の参加も見られました。今回、ハノーバーメッセ・メキシコのベルナー・ロード代表が、世界の発展、特にグアナファトの発展における日本の産業の重要性についてココ・メキシコに語ってくれました。
「日本は明らかに世界の主要プレーヤーです。また、メキシコにおいても非常に重要な役割を果たしています。メキシコ企業やメキシコで生産している会社で、日本産の、あるいは日本企業が開発した技術、ロボット、自動化システム、チップなどを使用していないところはないでしょう。」
インタビューの中で、ロード代表はグアナファトの成長における日本と自動車産業の重要性について強調しました。
「メキシコ、特にバヒオ地域では、自動車産業が大きな役割を果たしています。内燃機関を持つ自動車から電気自動車への生産シフトが進んでいる今、さらに重要な役割になっていくことは明らかです。」
「グアナファト州は日本のコミュニティが州の発展に貢献している非常に良い例です。」
「グアナファトは、日本の技術、日本企業、そしてこの社会をよりオープンで楽しいものにしている日本人移住者のおかげで、これからも成長し続けるでしょう。」
グアナファトで開催されるハノーバーメッセは、メキシコにおけるイノベーション・プラットフォーム
ベルナー・ロード代表は、ハノーバーメッセをメキシコの若者たちの発想の源にしたいと考えています。
「グアナファトのハノーバーメッセを、最新のイノベーションを紹介するプラットフォームとし、工場、生産工程、そして流通経路へソリューションをもたらしたいと思っています。」
「日本やドイツには不足しているこの国の才能ある若者たちに、この産業分野に刺激を受け、将来的に関わってくれることを願っています。」
また、グアナファトは日本に大きく貢献していると、ロード代表は話しています。
「グローバル市場に向けてより多くの製品を開発することが出来れば、日本人にとっても、現地の企業にとっても良い結果となるでしょう。」
「私たちは日本企業にとって、グアナファトが生産拠点にとどまらず、本当の意味での製品開発拠点になってほしいと考えています。」
ハノーバーメッセ・メキシコ2022では、より多くの日本企業の参加を期待
ハノーバーメッセは誰もが参加できる産業フェアです。2022年の展示会では、新型コロナ感染もさらに収束していることが予想されます。
かねてからグアナファトへの訪問に強い関心を示している、広島の産業界の来墨も期待されており、「2022年のハノーバーメッセ・メキシコに広島からの代表団が来てくれることを願っています。」と、ロード代表もコメントしています。
「グアナファトにすでに進出している日系企業が、そのリーダーシップを発揮し、バヒオ地域の中小企業がその技術を得てそれぞれの工場に導入してきたことは、非常に意味があることです。」
「来年は、日本の産・民・学がメキシコに集結し、メキシコでの機会を探ることができるような取り計らいをしたいと思います。」
「10年前にはわずか30社だった日系企業が、今では200社、300社を超え、まだ200社が参入する余地があります。ですから、是非訪ねていただきたいです。」
そして最後に、アメリカと中国の貿易戦争という世界が感じている負のエネルギーを、メキシコと日本の政府は利用することも可能だと思います。
メキシコは、日本やドイツと同じく、非常に中立的な国です。大きなチャンスは戦争からではなく、協力から生まれると信じています。