国際協力機構(JICA)は、メキシコにおける持続可能な開発、教育、医療、技術、環境などのプロジェクトにおいて50年にわたる緊密な協力関係を築き、JICA事務所開設50周年を迎えました。メキシコシティで開かれた記念式典では、両国の代表がJICAが推進するプログラムがメキシコの地域社会にもたらした影響について取り上げました。
1974年にJICAがメキシコに設立されて以来、メキシコの機関と協力して数多くのプロジェクトに従事し、技術支援、訓練、リソースを提供してきました。顕著な例として、青少年への技術教育イニシアティブ、持続可能なインフラプロジェクト、地域保健プログラムなどが挙げられます。JICAは、日本の政府開発援助(ODA)の運営を担当しています。
1980年代から、JICAはメキシコ農業・農村開発省とともに豚熱ワクチンの試験生産に取り組んできました。現在、メキシコの豚肉輸出のほぼ半数が日本に輸出されています。
JICAの田中明彦理事長はInfobaeのコラムで、JICAの基本理念についてこう語っています「JICAは、技術や知識を一方的に提供するだけでなく、人と人との交流を重視し、対話を通じて関係強化に努めています。このアプローチにより、現地の状況に合わせた解決策を提供し、国の持続可能な成長に必要な人材を育成することができました。また、相互理解と信頼を深め、JICAのパートナー国と日本との二国関係を強化することにもつながっています」