文化交流でメキシコを訪れ、日本に帰国後はタコス・デ・スアデロや死者の日の慣習を懐かしんでいるという日本人学生、紗由さんを紹介します。
「メキシコで一番驚いたことは?」
たくさんの文化があることに驚きました。メキシコではさまざまな場所を旅しましたが、それぞれの場所に特徴があると感じました。たとえば、メキシコには古代の遺跡が残っているし、それぞれの土地で先住民の文化を見ることができます。そういうところに惹かれました。
「なぜメキシコに行こうと思ったのですか?」
メキシコでスペイン語を学びたかったからです。日本の大学でスペイン語を学んでいたので、留学してみたいと思っていたところ、交換留学のプログラムを見つけました。そのプログラムは、毎年日本人がメキシコに行き、メキシコ人も日本に留学するというカリキュラムでした。メキシコには私の住んでいる町と姉妹都市があることも、もう一つの理由でした。
「メキシコに来る前は、どんな国だと想像していましたか?」
来る前は、メキシコは少し危険な国ではないかと思っていました。日本ではそういうイメージがあると思います。でも、メキシコで生活して異文化を学ぶことに興味があったので、留学を決めました。
「メキシコ滞在中は、日本の何が一番恋しかったですか?」
日本の家族や友達が恋しかったです。日本食に関しては、メキシコシティにはたくさんの日本食レストランがあり、値段は高めですがおいしかったので、思ったより恋しくなりませんでした。
「文化の違いで一番驚いたことは?」
『死者の日』の慣習には驚きました。日本にも亡くなった人を迎える文化がありますが、全く違います。メキシコに行く前に、映画『リメンバー・ミー』を見て死者の日について知りましたが、実際にメキシコでこの日を体験し、その慣習を自分の目でみることができてうれしかったです。
「お気に入りのメキシコ伝統行事は?」
ピニャータが気に入りました。一度ピニャータに挑戦しましたが、割ることはできませんでした。
「何かメキシコの物を日本へ持って帰りましたか?」
たくさん持ち帰りました。帰国前にクラフトマーケットへ行って、お土産をたくさん買いました。オアハカで買ったアレブリヘスは日本の自宅のリビングに飾っています。
「メキシコ料理で一番好きなのは?」
タコスですね、特にタコス・デ・スアデロが大好きなので、また食べたいです。
「チリは食べてみましたか?どんな料理でしたか?」
チリ・エンノガーダを一度食べてみました。
「メキシコの言葉やフレーズで一番好きなものは?」
『チンゴン』という言葉です。『ノー・マンチェス』もよく使っていました。とてもメキシコらしい表現だと思います。
「初めてメキシコに来る日本人に何かアドバイスはありますか?」
『ahorita(アオリータ)』という言葉にはいろいろな意味があるので、「今すぐ」と言われてもあまり信じないほうがいいと思います(笑)。