トマトはメキシコ料理には欠かせない食材である。
サルサの調理にはもちろん、トマトの色合いや風味が
多くのメキシコ料理のアクセントになっている。
トマトは世界中で最も生産・消費されている果実の一つです。外国人は「トマテ」と呼びますが、メキシコではトマテは薄い殻に覆われた緑色のトマトを意味します。一方赤いトマトは一般的に「ヒトマテ」と呼ばれ、メキシコ北部では「トマテ・ロホ(赤トマト)」と言われています。
トマトの原産地は南米ペルーですが、メキシコで育ち「ヒトマテ」と名付けられました。「トマテ」は古代アステカ族のナワトル語で「へそのある果実」を意味します。
メキシコには3種類のトマトが食されています:ボラ(丸いトマト)、サラデッテ(少し長細く楕円形)、そしてチェリー(小さくて甘味が強い)。
熟れたトマトは黄色いものから赤いものまでさまざまです。甘酸っぱく、生で食べても加熱して調理してもおいしくいただけます。
トマトには食物繊維、ビタミンC、カリウムが多く含まれています。抗酸化作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用があるため、消化器系、心臓血管系、免疫系などのさまざまな病気の予防に役立つ重要な栄養素として認められています。
メキシコ料理では伝統的なサルサの調理や、スープ、煮込み料理、ピューレなどにトマトが用いられ、赤い色のメキシカンライスもトマトで煮込んであります。そしてサラダやサンドイッチ、ハンバーガーなどではフレッシュな生のトマトが味わえます。
トマトは年中生産されていますが、特に3月〜5月、そして9月〜11月は最も生産量が多い旬の時期です。
トマトサルサのレシピ
トマトのフレッシュサルサ
ココ・メキシコが簡単レシピをご紹介
*材料
- トマト4個(ボラ、又はサラデッテ)
- 赤唐辛子1本(辛味が強い)
- ニンニク1かけ
- オレガノパウダー(小さじ1/2)
- 塩・こしょう(お好みで)
*作り方
洗ったヒトマテをミキサーに入れ、唐辛子、ニンニク、胡椒、オレガノ、塩を加えて混ぜ合わせる。最後に水を加え、サルサを好みの緩さに調整する。