グアナファト州に日本人コミュニティができ、日本料理が普及したことで、ビリアとラーメンを融合させた独特の料理が誕生しました。
「ビリアーメン」と呼ばれるこのユニークなフュージョン料理は、レオンにあるレストランですでに提供されています。
メキシコの「ビリア」はハリスコ州発祥の料理で、細切れの牛肉をタコスやスープに入れるのが典型的な食べ方です。メキシコでは、遅めの朝食にビリアを食べるのが一般的ですが、ビリア・スープは、メキシコで二日酔いに効くことを表す言葉である「クルーダを治す」ために食べるという習慣があります。
レオンのレストラン「マリア・ボラーチャ」は、ビリアの専門店です。ビリアーメンという斬新な料理は、メキシコ人のみならず、最近では日本人にも人気が高まっています。
このフュージョン料理は、伝統的なメキシコのビリアスープに、少量の麺とビールの風味加えられています。「酔っぱらいのビリアだ」と店長のアントニオさんは言います。
ビリアは「バルバコア」としても知られています。この店のメニューには、「ビリアーメン・ボラーチャ」というフュージョン料理も提供されています。
もうひとつのフュージョン料理:ポソレ・ラーメン
メキシコシティの日本人シェフ、永田慎一郎さんが、メキシコ料理と日本料理の代表的な二つの料理を融合させた新しい料理、ポソレ・ラーメンを考案しました。
永田さんは、両文化において非常に魅力的なポソレとラーメンの味を融合させたクリエイティブなシェフです。ポソレは日本人が大好きなメキシコ料理の一つであり、ラーメンはメキシコ人がこよなく愛する味でもあります。どちらもボリュームがあり、栄養価の高い料理です。
ポソレはトウモロコシから作られ、野菜と一緒に食べられます。一方ラーメンは、麺と肉が入ったスープ料理です。
このフュージョン料理、ポソレ・ラーメンは、ポソレからグアヒージョ・チリを使ったマリネの風味を取り入れているため、トウモロコシの粒は入っていないにも関わらず、ポソレ独特の風味があります。そこにラーメンの麺と肉が組み合わされています。
ポソレ・ラーメンには、ラディッシュ、レタス、刻み唐辛子、ライムなど、ポソレには欠かせないトッピング野菜が添えられています。
メキシコシティ、ラ・コンデサ地区に、この新しいフュージョン料理を楽しめるレストラン「Yamasan Ramen House」があります。