日本人として初めてメキシコに渡った支倉常長は、両国の友好・商業関係構築の先駆者であった。現在メキシコの各都市には、彼の功績をたたえるモニュメントがいくつもある。 支倉常長(1571-1622)は1614年にアカプルコに上陸し、わずか40代で日本とメキシコの友好の道を切り開きました。後にスペインに渡った際、フェリペ・フランシスコ・デ・ファチクラという名で洗礼を受け、日本の商業拡大の立役者になるとともに、アジア人として最初に西洋諸国との外交関係を築いたリーダー的存在でした。 いわゆる支倉ミッションは、1613年10月28日に月の浦港からアカプルコに向け、180人を乗せて出航した。
あやかさん:グアナファト新体操競技のパイオニア
エレガントで笑顔が素敵な小野寺あやかさんは、グアナファトで新体操の普及に努める若き日本人インストラクターです。 エレガントで笑顔が素敵な小野寺文香(あやか)さんは、グアナファトで新体操の普及に努める若き日本人の新体操指導者です。 彼女の第一の目的は、メキシコであまり知られていない新体操スポーツの面白さを広めることです。1年前に新体操教室を開校し、グアナファト地域で才能のある子供を発掘してきました。そして、教え子たちが国際的に通用するレベルの選手に育つように、選手の育成に励んでいます。 メキシコ人の友人たちから「アニータ」と呼ばれ、新体操のレベルが世界で高いことで有名な、ウクライナやロシアで指導してきました。また、2016年にブラジルで開催されたリオ・デ・ジャネイロオリンピック、2017 年にイタリアで開催された新体操世界選手権大会での大会運営の経験もあり、日本の体育学を卒業後はロシアの大学院でスポーツの修士も取得している新体操の専門家です。 子供の頃は新体操の技術や柔軟性を高めるために、最大9時間のトレーニングをしていましたが、20歳の時、怪我により引退しました。現在は子供から大人まで幅広く指導しています。新体操は19世紀にロシアで生まれたスポーツで、非常にエレガントで、手具操作の技術、体の柔軟性、動きのハーモニー、音楽に合わせながら表現力も求められるスポーツです。リボン、ボール、フープ、こん棒の道具を使用しながら行います。 演技中のように優雅で笑顔を絶やさないアニータさんは、グアナファトでの生活についてこのように語ってくれました。 「大好きな新体操スポーツを広めたいという思いで、1年前から教室を始めました。レオンとイラプアトで新体操教室を開いています。メキシコ人は踊るのが好きで、日本人ほど恥ずかしがり屋ではないので、新体操に向いている子供が多いと思います。」 あやかさんは、メキシコで新体操の才能を発掘し、メキシコ人女性をこの競技の国際大会に送り出すという夢を、で実現できると確信しています。 そして、アニータさんはそのために日々努力しているのです。 連絡先: ayafit.sports@gmail.com https://allstaracademy.com.mx 4792231601
水谷前社長がメキシコ人従業員のレベルの高さを称賛
マツダサラマンカ工場で5年間社長職を務めた水谷前社長は、メキシコ人従業員のレベルが世界で通用するレベルにあると述べ、分野によってはサラマンカ工場が日本の工場より優れているところもあるとインタビューで言及した。 1.マツダサラマンカ工場での最大の功績は? 一番の功績は、全ての弊社従業員の皆さんの功績です。彼らの努力のお陰で、日本の本社工場と同等レベルの品質や生産効率を達成することができました。分野によっては、サラマンカ工場のレベルが日本の本社工場よりも上であると思っています。 2.世界の自動車産業にとってマツダサラマンカ工場とは? この工場はマツダの海外生産拠点の一つですが、非常に明確な戦略の下で建設されました。アメリカに向けて自動車を生産・輸出するだけでなく、メキシコが参画して締結されている諸自由貿易協定を活用して、世界のさまざまな市場へ輸出できるという利点があります。 3.メキシコの何が恋しくなるでしょうか? メキシコを代表するお酒であり、私も大好きなメスカルです。 4.スーツケースの中にメキシコから持って帰る物は? お土産に頂いたテキーラ2本とメスカル1本です。 5.メキシコでの生活で学んだことは? メキシコ人はみんな陽気で、道端で知らない人同士でも挨拶をしています。メキシコで学んだ良い点の一つです。 6.今後の仕事の計画は? 日本へ帰国後は退職して隠居生活をしようと思います。もう働きません。 7.メキシコでの生活についてマツダサラマンカ工場の新社長にアドバイスしたいことは? 州レベル・市レベルの政府機関の方々との良好な関係構築と維持をするべき、と私から岩下さんへはアドバイスとして伝えました。 8.最後にお別れの言葉を一言お願いします。 この5年間私を支えてくれた全てのメキシコ人、そして何よりグアナファト日本人学校開校の際にお世話になった方々に感謝申し上げます。 日本人学校設立は、イラプアト市、グアナファト州の政府関係者、そして出資者の方々から多くの支援を得た素晴らしいプロジェクトでした。 発案から学校建設までわずか1年半という、例外的な速さで達成することができました。これだけの速さで学校が立ち上がる、というのは本当に異例です。 9.いつかメキシコに戻ってきますか? はい、メキシコの永住権も取得しているのでまた訪ねてくると思います。 訂正とお詫び ココ・メキシコ 5−6月号の記事で、マツダサラマンカ歴代社長の表記に誤りがありました。謹んでお詫び申し上げますとともに、下記の通り、訂正させていただきます。 マツダサラマンカ歴代社長: 江川恵司氏(2011-2016年) 水谷智春氏(2016-2021年) 岩下卓二氏(2021年〜)
「世界一の工場を目指す」マツダサラマンカ岩下卓二社長
マツダサラマンカ工場の新リーダー、岩下社長は大のクルマ好きであり自動車業界におけるエキスパートである。同工場の競争力を高め、世界のトップレベルへと引き上げる決意を胸に着任された。 今回マツダサラマンカ工場で行われたココ・メキシコのインタビューの中で、岩下社長はメキシコ人の手により生産されたマツダ車はメキシコ人消費者にもっと還元されるべきだとする地産地消の重要性を強調しており、「メキシコ国内市場の拡大により貢献すべきである」と感じているそう。岩下社長はまた、マツダサラマンカ工場のリーダーとしての役割を受け入れるにあたり、メキシコでの挑戦などについて語ってくれた。 1.マツダサラマンカ社長としての感想は? 非常に光栄に感じております。MMVO(マツダデメヒコビークルオペレーション)は操業開始から7年で累計生産台数100万台を誇る会社で、5500名以上の従業員を抱える大規模な組織のリーダーという任務に就けたことを大変幸運に思います。 私は、人生において経験するどんな仕事も決して無駄ではなく、自己成長につながる学びがあると感じています。今回の新しい役職は、これまで面識のない人々と新たな関係を構築していく機会に恵まれていると考えます。 また、単に社内での社長という役職に就くだけでなく、地域社会への貢献やメキシコ在留邦人コミュニティへの支援なども積極的に行っていきます。 2.社長就任以前の役職は? メキシコ赴任前はマツダ社の経営企画部門の本部長としてとして日本で勤務していました。マツダ全社の短期、中期 戦略や計画の策定を担当し、同時に他企業との新たなビジネスパートーナーシップの構築も担っていました。 これまでの仕事は生産とはあまり関わりのない部門だったのですが、現在の役職では日々生産に携わっている従業員と間近に接することになるので、私にとっては新しい経験です。 3.自動車産業に従事することになったきっかけは? マツダ社へ入社して30年になります。理由は大きく分けて二つありますが、一つは自動車産業が日本の主要産業であること、もう一つは以前から無類のクルマ好きだったことです。 4.マツダ車の中で一番好きな車種は? 私にとって象徴的な車は間違いなくマツダMX5で、入社して最初に購入した自動車です。MX5は二人乗りなのですが、当時は独身だったので問題ありませんでした。運転していてとても楽しい車で、乗っていて走る歓びを感じる事が出来ました。今でも大好きな車です。 自分の家庭を持つ今となっては、このような二人乗りの車は買い難いですね。 5.メキシコで驚いたことは? メキシコ人がこんなにも細かい所まで気配りをされる人々だとは正直に言って想像していませんでした。また 突然様々な事が起こるので驚いています。日本では事前のかなりの準備を経て、1つ1つ意思決定をしていくことが多いですが、メキシコでは柔軟性と臨機応変に対応していくことが多い気がします。 例えば、先日ロス・ブラボスの野球場への訪問がありました。当初は観戦のみの予定だったので、リラックスして心躍らせながら球場へ向かいました。すると突然その試合の始球式を依頼されたのです。多くの観客の前で、しかも25年ぶりに野球ボールを手にしてとても緊張しましたが、無事に大役を終える事も出来、とても貴重で楽しい経験になりました。 6.ご自身の性格をどうお考えですか? 私は自分をとても楽観的な人間だと思っています。何か上手くいかない事があっても、マイナスな感情を長くは引きずらない性格です。 7.マツダサラマンカ工場で成し遂げたいことは? メキシコ工場はマツダグループ全体のグローバル生産拠点です。わずか7年間で要求されている品質レベルへ達することができました。今後はもっと国内市場、すなわちメキシコ国内市場への貢献を強化していくべきだと考えています。 モノ造りには地産地消という考え方がありますが、この考えをこれまでよりも一層強化していかなければなりません。 自動車メーカーとして、メキシコはとても要求レベルが高くチャレンジングな市場です。しかし、それを認識した上でメキシコを拠点とする日系企業として、メキシコ国内市場にさらに貢献していくことが我々の次なる挑戦です。 8.グアナファトの市民がマツダサラマンカ工場に期待できることは? グアナファトの皆さんのためにマツダは貢献し、利益をもたらせる事が出来ると思います。そのためにはマツダという会社が継続的に成長し、存続し続けていく事が必要になります。強い企業体質を維持しながらさらなる競争力の向上に努めていきます。 また、地域社会に貢献し、利益をもたらしていくことも重要だと考えています。今後も駅伝大会や社員のためのファミリーデーなども含め地域社会の交流を考えていきたいと思います。 パンデミック以前には、工場見学の訪問者やインターンシップの学生なども積極的に受け入れてきました。今後も地域のさまざまな分野で活動を推進していく考えで、既に州の関係機関とも会合を行い、どのように協力ができるかを模索している段階です。 マツダサラマンカ工場は地域の人々に信頼される企業を目指しています。 9.マツダサラマンカ工場の社員の皆さんへ一言 マツダサラマンカ工場の品質レベルはかなり高く、すでに日本の品質レベル基準に達しているということを、まず社員の皆さんに知ってもらいたいと思います。日本の本社工場よりも優れている分野があるほどです。このわずか7年で達成してきた全ての事に自信を持ってください。 今後は、直面するさまざまな挑戦を一緒に乗り越え、全世界のマツダグループ内でナンバーワンの工場を目指していきましょう。私たちにはその目的を達成する力があると確信しています。
OGPIはプエルトインテオールの企業を代表する団体です
OCPIの委員会には日本人メンバーも含まれており、統合やコミュニケーションの促進につながっている。 プエルトインテリオールに入居する企業に、法的安定性と代表性を確立するため、5年前にグアナファトプエルトインテリオール協会(OGPI)を立ち上げました。この協会により、セキュリティ、公共照明、清掃、道路や緑地のメンテナンスなどのサービス運用費用を管理しています。 アメリカ系企業Orbisのディレクターでもあるアルベルト・ソトOPGI会長は、インタビューでこう述べています。「この協会は、プエルトインテリオール内の企業それぞれが、更なる利益を得られるよう便宜を図ることが目的です。様々な企業の代表による委員会を設け、プエルトインテリオールの運営がうまく機能するように活動しています。」 プエルトインテリオール内に拠点を置く120社以上の企業は、最先端のインフラ整備のもとで安全で清潔な会社運営が実現できています。 「OGPIは州政府と協力し、各企業がさらに規模を拡大しながら発展するために尽力しています。プエルトインテリオールの統合を実現するためには州政府の支援が非常に重要です。」 日本コミュニティの加入 OGPI会長としてのアルベルト・ソト氏の目的の一つは、日本人を協会に参加させることでした。「プエルトインテリオールでの日本コミュニティの影響力は非常に大きいので、協会の活動にも関与してもらえるよう働きかけました。」 現在、デンソーの社長も委員会の一員に名を連ねています。 「また、在レオン日本総領事もプエルトインテリオールの活動に大きな関心を持たれており、お力添えをいただいています。OGPIの活動に日本人が参加することには大きな意義があります。私たちの役割は労働問題において企業を支援し、また工業団地内の産業界全体から提言を受けることです。」 安全第一 OGPIのもう一つの役割は、プエルトインテリオールの安全性を維持することです。 「安全が第一なので、州政府と提携を結んで治安を守っています。さらに、民間警備会社とも別途契約を結んでおり、独自のセキュリティ戦略もとっています。」 エネルギーと蒸気の発電 プエルトインテリオールでは、エネルギーと蒸気を共に発電するプロジェクトを推進中です。現在はCFEシラオからのエネルギー供給のみですが、「CFE一社だけに依存するべきではないので、規則に則って発電と蒸気を供給するサプライヤーもう一社と契約する考えです。生産過程で蒸気とエネルギーの両方を使用する企業もいくつかあります。」とOGPI会長は述べています。
「プエルトインテリオールは、芦森メキシコの発展と成長の基盤」
芦森メキシコは、自動車安全部品(シートベルト、エアバッグなど)を製造する日系企業で、9年前からプエルトインテリオールに生産拠点を置き、事業規模を拡大してきた。 小山昭則社長は、プエルトインテリオールに拠点を置くことは芦森メキシコにとって大きな戦略的メリットであると述べた。 1. 芦森工業はいつプエルトインテリオールに工場を新設しましたか? 2012年に第1工場の建設を開始しました。同年の12月10日に、(芦森) 本社役員、プエルト・インテリオール代表、シラオ市、グアナファト州政府代表も出席の下、開所式を行いました 2.これまで芦森工業がどのように発展してきたのかお聞かせください。 芦森工業は1878年に創立され、自動車部門では50年の歴史があります。芦森メキシコは、アジア域外で初の生産拠点となります。メキシコ工場の立上げ時の初期メンバーは、ベテランと若手から成る意気込みを持った18名で、その大多数は女性でした。芦森の姉妹工場の1つであるタイ工場への研修も実施しました。2013年に最初の量産を開始ましたが、オペレーターも大多数は女性です。芦森は、組立て作業における女性の能力の高さを認識しており、人の安全を守る部品製造メーカーとしての存在意義の1つであると考えています 3.メキシコ工場では、生産量、雇用数、インフラ整備など、それぞれどのように変化してきましたか? 目下の経済的ショックにはありますが、芦森メキシコは顧客との関係を強化しています。設立当初よりビジネスの規模も拡大し、現在では従業員も420名まで増えました。現在でも、従業員の半数以上は女性です。今後も、市場、顧客と共に発展して行きたいと考えております。 インフラ面では、2018年に第2工場を設立しました。この第2工場は中々他に類を見ない、4階建てです。これにより、土地の有効活用、製造スペースの清潔感を維持することができております。また、第1工場でのスペースを有効活用し、内製で樹脂成型も開始しました。市場、顧客に新たな付加価値を提供できると考えております。また、第2工場にはソーラーパネルを設置し、これにより年間電力消費の約50%は自社再生エネルギーにてまかなえています。芦森は環境対策を今後の重要取組み課題の1つとして認識しております。 4.プエルトインテリオールは芦森メキシコの成長にどのように寄与してきましたか? プエルトインテリオールは、芦森メキシコの発展と成長の基盤です。芦森メキシコのメキシコ国内の顧客はバヒオ地区に所在し、ロジスティクスの面でもプエルトインテリオールに所在することは戦略的に非常に理想であると考えております。また、プエルトインテリオールによる、企業/従業員支援、サポート体制も非常に心強く、病院や宿泊施設、レストランなども充実しコミュニティーとしての発展も目を見張るものがあります。 GPI祝15周年 益々のご発展をお祈り申し上げます
「GPIはラテンアメリカ唯一のビジネス都市」:ルイス・キロス
メキシコ国内では最も完成度が高く、ラテアンアメリカでも他に類を見ない工業団地であるグアナファトプエルトインテリオールは、設立15周年を迎えた。 8年前からディレクターを務めているルイス・キロス・エチェガライ氏は、プエルトインテリオールの統合について語ってくれました。 「プエルトインテリオールはラテンアメリカ唯一のビジネス都市です。グアナファト州の経済発展と企業誘致の先駆者であり、他の工業団地からもロールモデルとしてみなされています。」 「誘致した企業を原野のような場所ではなく、設備が整った工業団地へ受け入れることができたという実績を誇りに思います。団地内のサービス体制、セキュリティなど、投資につながる環境が整備されています。」 過去15年に渡るプエルトインテリオールの道のりはチャレンジングでした。 当初はこのプロジェクトに対する不信感も強かったのですが、今ではラテンアメリカを代表する工業団地へと成長しました。 「このプロジェクトは、多くの企業と政府機関との協働で発展してきました。10億万ドル近くの資金がプエルトインテリオールに投じられたのは、すべての人々にとって成功を意味します。ここは政府機関ではなく、独自の経営を行う分散型のオフィスで、起業家と連携しながら事業を進めています。」 このように、メキシコで最初の工業都市であり、ラテンアメリカで指標とされているこの工業団地は、グアナファトプエルトインテリオール機構(OGPI)によって管理されており、多くの企業に信頼と安心をもたらしています。 グアナファト州にある他の工業団地の大半も、この構造を手本としてきました。 「すでにプエルトインテリオールに入居している企業が、それぞれの事業を拡張していくサポートをすることが我々の主な役目であり、それがこのビジネス都市の発展につながっていくのです。」と、キロス氏は述べました。 日本企業との連携 プエルトインテリオール内の日系企業の割合は50パーセントを超えており、非常に大きな存在感を示しています。 「我々は何人かの日本人ビジネスリーダーと共に活動してきました。現に日本人実業家の一人はグアナファトプエルトインテリオール機構(OGPI)評議会のメンバーです。」 「また、現総領事の役割は不可欠で、常に行動を共にしています。総領事はラテンアメリカでの長年の経験があり、我々の特異性をよく理解されています。」と、ルイス・キロス ディレクターは、インタビューで語ってくれました。 OGPIとは? プエルトインテリオール内のリソース、企業間のコミュニケーションをOGPI(グアナファトプエルトインテリオール機構)を通して管理することで、それぞれのニーズを把握し、サービスの充実を図る。 OGPIは一つの管理体制である。
Hitachi Astemoがプエルトインテリオールでの生産拡大
Hitachi Astemo Silaoは、プエルトインテリオールで成長率が高い日系企業の一つである。800名以上の従業員を抱えるこの自動車関連会社では、生産量が増加傾向にある。9年前の会社設立時はパワーステアリング1モデルだけの生産だったが、来年には4モデル目が生産開始される。 プエルトインテリオール工場の斎藤雅章社長が、今回ココ・メキシコのインタービューに応じてくれた。 Hitachi Astemo Silaoについて教えてください。 2012年に㈱ショーワが創業したパワーステアリングシステム製造販売の会社で、2021年4月に社名を変更し、現在の名前になっています。現在の従業員は約800名です。 なぜ、プエルトインテリオールを選びましたか? 州政府の支援があり、インフラも安定しており、設立当初は治安も悪くは無い地域でり、メキシコへの最初の拠点進出としては、最適であると判断しました。 設立してからどのように会社は成長しましたか? 設立時は、1モデルだけの生産販売でしたが、現在は3モデルの生産販売を行っており、来年には4モデル目の生産が開始されます。 これまでのプエルトインテリオールの発展についてどのような意見をお持ちですか? 州政府の支援より海外企業にとって進出しやすい環境であり、多くの優良企業が進出する事により更に進出しやすい環境が整い大きな発展をしてきたと思います。物流において、近隣の空港と税関を有効に使えて、45Dへのアプローチが改善されれば更に充実すると思われます。 プエルトインテリオールの競争上の利点は何でしょうか? 州政府の大きな支援と事業展開に必要なインフラ整備はもちろんの事だが、その他の宿泊施設、病院等々が充実していることと、45号線、エフェメトロポリターノと大量輸送に適した道路が整備されている事が利点と認識しています。
プエルトインテリオールでは日本企業により約1万人の雇用が実現
板垣総領事はグアナファト・プエルト・インテリオール(GPI)の創立15周年を祝して、「GPIはメキシコの自動車部品工場が最も集中している生産地点だ」と述べた。 プエルト・インテリオールは15周年を迎えましたが、この工業団地に関してどのような意見をお持ちですか? まず第一にグアナファト・プエルト・インテリオール(GPI)の創立15周年をお祝い申し上げます。 現在の発展に至るまでのその業務は容易ではなかったと推測します。ゼロかからこのような大規模な複合施設を造り上げることは多大な労力がかかったと思います。 15年以上前にGPIを造る決定、そして大規模な工業及びロジスティック団地をするための時間と共に行われた注意深い事業の執行は、将来の明確なビジョンを持ったグアナファト州政府及び民間企業家の素晴らしい決断でした。 GPIは、現在、ラ米内で最もダイナミックなドライ・ポートとして認められており、陸海空の3つの輸送手段が集まるロジスティック・プラットフォームとなっています。 プエルト・インテリオールには、何社の日本企業が拠点を構えていますか ? GPIにより提供されたデータによれば、123の企業があります。そのうち53 社が日本企業でこれは全体の43%を占めます。大多数の日本企業は自動車産業に従事しており、いくつかの企業はロジスティクスに従事しています。これら日本企業により約1万人の雇用が実現しています。 プエルト・インテリオールでは、何人の日本人が働いていますか? 約 250人の日本人がGPIに位置する53の日本企業で働いていますと承知しております。 日本の自動車産業にとって、この工業団地は何を意味しますか? 単に日本の自動車産業のみならず、他国の企業にとっても、GPIは戦略的な位置にあると捉えています。産業回廊でバヒオ地域におけるマツダ、ホンダ、トヨタ、ニッサンという自動車組立工場のみならず、400を越える自動車部品工場が位置しているラゴス・デ・モレノ、レオン、イラプアト、サラマンカ、アパセオ・エル・グランデ、アグアスカリエンテス、サン・ルイス・ポトシを連結しています。この観点から、日本企業にとって、GPIは、メキシコの自動車部品工場が最も集中している生産地点と言えます。 日本企業にとって、プエルト・インテリオールはどのような優位性がありますか? GPIは次のようなメリットを持っていると思います。 1) 自動車組立工場及び部品工場が位置する他の都市(イラプアト、サランマンカ、セラヤ、アパセオ・エル・グランデ)に近接 2) 工業団地及びロジスティック・センターとしてのインフラ 3) メキシコ国内及び米国と結ぶ道路及び鉄道運輸連結性 4) 投資に関するグアナファト州政府の支援 5) 住宅、病院、余暇施設の面で外国人の長期滞在がしやすい条件を提供しうるレオンに隣接 これらの面で、日本企業はGPIに信頼を置き、グアナファト州のGPIの将来に賭けたと言えます。 グアナファト州の発展にとってのプエルト・インテリオールの重要性は何でしょうか? グアナファト州経済開発局のデータによれば、グアナファト州には60の工業団地があります。その中でもGPIは、国際的に有名な工業団地です。 メキシコ、日本、米国、独、加、伊、西など18ケ国から120を越える企業が合計40億米ドルの内外投資を誘致し、2.5万人の直接雇用、5万人の間接雇用を実現しています。 グアナファト税関と共に、ロジスティック・センター及び地域の輸出入オペレーションを容易にするための税関施設を持つマルチモーダル輸送鉄道システムは大きなメリットです。 GPIは、ショッピングセンター、教育施設、サービス施設への投資をを通じて、労働機会及びバリュー・チェーンを提供するなどシラオ、レオン、イラプアト、サラマンカ、セラヤ等の市にとって多大な直接経済効果をもたらしています。 GPIはグアナファト州の経済発展の重要な拠点であり、現在もそうであり、これからもその位置づけは変わらないでしょう。 グアナファト州への日本企業の更なる進出はありますか? 2011年は14の日本企業しか進出していませんでしたが、2020年は287の日本企業が進出しています。つまり、9年間の間に20倍となったことを意味します。 昨年と本年は新型コロナウィルスのために、大多数の日本企業は海外への進出に関して新たな意思決定をすることは難しい状況でした。しかしながら、今後、グアナファト州への投資流入に期待します。 この工業団地を知った最初の印象は如何でしたか? 在レオン日本国総領事として着任して間もない、2020年5月にGPIを初めて訪問しました。 その際には、ルイス・キロス・エチェガライGPI代表及びアルベルト・ソトGPI理事会理事長に対応して頂きました。その際、GPIの展開、発展、経済的重要性、組織、輸送連結性及びグアナファト州政府との良好な関係に強い印象を受けたとろです。 これまでラ米の国々で勤務して工業団地や経済特区などを訪問する機会がありましたが、一国の内陸部に位置する工業団地の中でGPIは最も良い工業団地の一つと言うことできると思います。 州政府と企業家のリーダーたちがこのプロジェクトの当初から発展に賭け、詳細にかつ注意深く実行に移し、GPIを投資誘致の中心としたことが成功の決定的な要因であったと言えるようでしょうし、これらが、グアナファト州のみならず、バヒオ地域の他の州の発展のカギであったし、現在もそうであり、将来もそうであるでしょう。…
第11回:縁起
厄払いの考え方は共通する日本とメキシコ 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 筆書「現役通訳夫婦が見たメキシコ自動車産業と今後」では多くの共感・納得の声を頂いていますが、本シリーズは著書に書き切れなかったこぼれ話&メキシコ人向けの内容でお届けしていきます。 第11回目は「縁起」です。新年という事もあり、縁起の良いスタートを切りたいと思う今日この頃ですが、読者の皆様の中には去年の厄払いをしたい!と思う方もいるのではないでしょうか? 実はメキシコでも古代文明から引き継がれたお祓いや占星術、厄払いの文化が残っています。特に盛んな地域はメキシコシティー(アステカ文明の中心地)、ベラクルス州カテマコ市(黒魔術・白魔術の街)、そしてユカタン半島全般(マヤ文明)です。3つすべてに共通する事は、お香を焚き、煙を多用する事です。メキシコシティーの旧市街、ソカロ広場に行けばあちこちでお香を焚いて厄払いをしてくれる場所があります(現在はコロナで禁止されております) もし去年から不調続きの方は、機会があればメキシコ流の厄払いの儀式に参加して、すこしでもメキシコの古代文明に触れてみるのも良いかと思います。