けん玉とバレロ

日本とメキシコそれぞれの国の伝統玩具であるけん玉とバレロは共通点が多く、どちらもテクニックと集中力が必要な遊びである。 けん玉 原産国:日本 素材:木製 特徴:十字状の「けん(剣)」と穴の空いた「玉」で構成される伝統的な玩具。 テクニック:バランスよく玉を皿の上に乗せたり、けん先に入れたりして遊ぶ。 歴史:アイヌ民族によりもたらされた、何百年も前から日本に伝わる伝統玩具。 風習:現代でも老若男女問わず親しまれており、けん玉の特別授業を行っている小学校もある。 BALERO 原産国:メキシコ 素材:木製 特徴:「頭」と呼ばれる底に穴があいたパーツと、持ち手となる棒状の2つのパーツからできており、様々な大きさのバレロがある。 テクニック:頭部分の穴に棒状の先を入れる。 歴史:プレヒスパニック期にメキシコ原住民マヤ族がガイ骨を用いてバレロに興じていたことが起源だとされている。 風習:現代ではバレロを始めとする伝統玩具で遊ぶ子ども達が減少している。

子ども達に毎年贈り物を届ける三賢者

メキシコで毎年祝う三賢者の日は良い子のもとへ三人の賢者から贈り物が届く日で、子ども達のお気に入りの祭日である。この習慣はスペイン発祥だが、今ではメキシコに深く根付いている。 新約聖書ではイエスの誕生時に東方から三賢者が拝みにやって来て、贈り物を捧げたと言われています。他の国々がクリスマス時期にプレゼントを交換していたように、スペインでもこのカトリックの言い伝えに由来してクリスマスには子ども達にプレゼントを贈ることが習慣となりました。 現在では三人の賢者はメルチョル、ガスパル、そしてバルタサルとして知られています。それぞれが異民族を代表しており、メルチョルはヨーロッパ人、ガスパルはアジア人、そしてバルタサルはアフリカ人です。 スペイン征服と共にこの習慣はメキシコへも渡り、今ではこの三賢者からプレゼントをもらえる子ども達の大切な伝統行事となっています。 1月5日の夜、子ども達は就寝前にクリスマスツリーの根元、又は家の玄関に欲しいプレゼントを書いた手紙を置いておきます。あるいはヘリウムガス・バルーンに手紙を付けて空へ飛ばす子ども達もいます。 たくさんのプレゼントを届けるのに疲れた三賢者のために、ミルクとクッキーを用意する家庭もあります。 三賢者は皆が寝ている間に贈り物を届け、子ども達は早朝目覚めると一目散に 新しいおもちゃを探しに走ります。 三賢者の習慣はとても面白く彼らは非常に寛大なので、日本人の子ども達にもきっとプレゼントが届くことでしょう。 三賢者のリースパン プレゼントが届いた1月6日には、大きなリースパンとホットチョコレートを食べるのが習慣となっている。 家族や友人が集まり、大きな輪の形をしたパンを自分の食べ分だけ順にカットしていく。パンの中にはイエスの形をしたプラスチックの「人形」が何体か入っており、自分のパンの中から人形が出てきた場合は2月2日に皆にタマレス(潰したトウモロコシを蒸した料理)を振舞う。 この習慣は皆で一緒に時間を過ごすのが目的なので、学校や職場行われることもある。

2つの国のよく似た習慣

日本とメキシコは1万1397キロも離れている。遠く離れたこの二つの国は 文化も言語も時間も異なるけれど似ているところもある。 よく似た伝統玩具やお盆、死者の日などの習慣だ。 Por Violeta Bermúdez 日本にもメキシコにも木製の伝統玩具などは職人が丹精こめて手作りする。 日本では竹を材料にした伝統的なおもちゃが多くありメキシコではメスキートの木を材料にした伝統的なおもちゃが多い。 日本ではお相撲さんのおもちゃがありメキシコではボクサーのおもちゃがある。日本のコマはお正月の伝統的なおもちゃで竹や鉄、木製など色とりどりのコマもある。日本のコマにそっくりなのがメキシコのトロンポと呼ばれるおもちゃだ。遊び方もそっくり。日本のでんでん太鼓もメキシコにも同じような小さい太鼓のおもちゃがある。どちらも伝統的なおもちゃとしてお土産屋さんでよく見かける。 死者の日 メキシコを代表する伝統行事といえばディア・デ・ムエルト(死者の日)。日本にも同じく故人を大切に迎える日がある。 メキシコでは11月2日、日本では8月15日に死者の魂があの世から戻ってくる日と信じられている。メキシコでも日本でもお墓詣りに行ってお花を供えたり、家族が集まる団らんの日になっている。 日本では実家から離れて暮らす人はお盆休みに実家に帰って休みを過ごす人も多い。全国でお盆休みの帰省ラッシュが始まる。 メキシコでは11月1日が幼くして亡くなった子供たちが家族の元へ帰る日とされている。翌日の2日は大人の死者の魂が戻る日で両日とも家の祭壇に故人が好きだった食べ物や飲み物が供えられる。 日本では8月15日に戻ってくる故人の魂は翌日の16日にあの世に再び旅立つと信じられている。 故人を思う大切な日としてメキシコの死者の日、日本のお盆という習慣。二つの全く違う文化の中でも故人を大切にする文化は同じだ。