不思議な町サン・フェリペ

伝統的な魅力のあるサン・フェリペでは昔ながらの陶器工芸が受け継がれ、またメスカル醸造の町でもある。近年は外国企業の投資先としても注目され、自動車産業が盛んである。今回はこの不思議な町サン・フェリペをご紹介。 グアナファト州北側の山に囲まれた地域にサン・フェリペがあります。面積は州で一番大きな市ですが、人口は一番少なく都市部でも2万5千人です。 サン・フェリペの主要産業は農産業と陶器工芸です。498の村が存在し、とても静かで平和な町です。 町で有名なのは旧アシエンダや、宗教的伝統、陶器工芸、そしてテキーラに似た飲み物であるメスカルの製造です。 最近まで町に他の産業はありませんでしたが、近年68ヘクタールを有する工業団地が建設され、自動車産業の日系企業、韓国企業、風力発電に携わる企業などが進出しています。 サン・フェリペは地理的にサン・ルイス・ポトシから近く(1時間半)、北方の都市モンテレイやアメリカの国境までアクセスが良いことも自動車産業の投資家には好条件です。 現在のサン・フェリペでは、投資、発展により雇用機会が生み出され、人々の生活レベルも向上しています。  歴史 サン・フェリペは1521年に創立され、レオンよりも古い町です。ここにメキシコ独立運動の指導者、神父ミゲル・イダルゴも居住し、今でも受け継がれている陶器工芸を地元の人々に教えました。 またこの町は「サン・フェリペ・トレス・モチャス」としても知られており、由来は町にある教会の塔が未完成であることにちなんでいます。 観光スポット  歴史−宗教ルート サン・フェリペには歴史的な建物や記念像が多く見られる。 この観光ルートでは1780年頃から建築された教会、美術館、記念像などが見学できる。 工芸ルート サン・フェリペでは陶器産業が盛んな為、「陶器工芸のゆりかご」として知られている。イダルゴ神父により伝授された製法で、食器やビールジョッキ、ティーセット、鍋、そしてタイルなどを作製している。 アシエンダルート サン・フェリペには数百年前に農畜産業を営んでいた多数のアシエンダ跡地がある。最も有名なアシエンダはハラル・デ・ベリオで、その観光ツアーでは古い時代のメキシコを体験することができる。 アドベンチャールート ラペリング、マウンテンバイク、釣り、乗馬、ハイキング、洞窟短剣、キャンプ、自然観察など、サン・フェリペの山間部で自然を満喫できる。 観光情報 サン・フェリペ市役所 電話. 01.428.685.00.13(内線)210/211 カルド・デ・ラタ(ねずみスープ) 野山にいるねずみと野菜で作られたエキゾチックな一品。ねずみはサボテン、マゲイ、ハーブ類を食しているため、健康的なメニューだとされている。 このサン・フェリペの家庭料理は、国際料理フェアなどではグルメ料理として紹介されており、スペインでも好評。この美味なねずみスープ、是非一度はお試しを! メスカルの産地 サン・フェリペでは2世紀以上前からマゲイが栽培されている。過去100年間でこの地域には約30カ所のメスカル製造工場が存在した。 メスカルはサン・フェリペの歴史そのものでもあり、メスカル観光ルートではこのメキシコ伝統美酒の製造過程が見学できる。 外国企業がサン・フェリペへ進出 これにより、投資、雇用機会、生活レベル向上がこの地域にもたらされ、更にシラオ−サン・フェリペ−サン・ルイス・ポトシに渡る自動車産業地帯が強化される。 K&S 住友電気グループの日系企業Sistemas de Arneses K&Sメキシコ社が投資額340万ドルでサン・フェリペに新工場を設立。960人の雇用を創出する。 MIG CHANG 靴下製造を行う韓国企業で、100万ドルを投資し、従業員最大100名を雇用する。…