ディエゴ・シヌエ知事の大きな挑戦の一つは、グアナファトを国内最大の技術開発都市にすることです。知事は、グアナファトで飛行機を作り、自動車をデザインし、ロボットを生産したいと考えています。
「30年前にグアナファト21世紀計画を策定し、今日ではアメリカ大陸で最もダイナミックな自動車製造拠点となり、国境を越えて最大の輸出量を誇る州となりました。しかし、今後はさらに30年先のビジョンを模索していかなければなりません。」
「これまでのように自動車を製造していくだけではなく、新しい自動車をデザインしてきたいのです。理由は単純で、デザインをする人は製造者よりも良い収入が得られるからです。若者たちの給料が上がり、生活の質を高めていくことが目標です。」
世界で有数の技術フェアであるハノーバーメッセの開催期間中、知事はココ・メキシコの取材に応じ、グアナファトがラテンアメリカにおけるインダストリー4.0のエピセンターとして名乗りを上げると語ってくれました。
「これは、これまでのグアナファト州政府が継続的に取り組んできたことであり、メキシコ国立自治大学(UNAM)や、メキシコ国立工科大学などの国内主要大学を誘致してきたほか、32校以上の国公立大学、さらに多くの私立大学でエンジニアを生み出しています。」
ディエゴ・シヌエ知事は、グアナファトではヌエボ・レオン州やハリスコ州よりも多くの大学卒エンジニアを輩出していると強調しました。
「これは競争上とても優位で、彼らはグアナファトに進出してきている新しい企業で働く機会を得るでしょう。また、IECA(グアナファト州職業訓練センター)においても、熟練した労働力を備えた競争力のある州になるため、より多くの若者が育成されています。」
ハノーバーメッセでは、ドイツ、アメリカ、日本、そしてグアナファトで開発された技術が展示されました。
知事は同州の技術開発について強調し、フランスのタイヤ会社、ミシュラン向けにロボットを製造しているレオン企業、グルーポ・プラズマ・オートメーション(GPA)など、インダストリー4.0ですでに頭角を現しているグアナファトの企業について言及しました。
ハノーバーメッセでは、グアナファト州で製造された航空機も紹介されました。
「この航空機は間もなく量産されるプロトタイプであり、グアナファトの若者の素晴らしさを物語っています。」
「ほかにも事例があります。先日中国で開催されたロボットコンテストにメキシコから16チームが参加したのですが、そのうち14チームはグアナファトのチームでした。そしてペンハモ出身の中学生チームが、その部門で優勝したのです。これは、グアナファトがロボットや電子工学の分野で、中国をも凌駕する能力を持っていることを裏付けています。」
「世界にもっとグアナファトを、グアナファトにもっと世界を」
ディエゴ・シヌエ知事は、「世界にもっとグアナファトを、グアナファトにもっと世界を」というプログラムを通じて海外留学のための奨学金を促進しています。
「革新的なスタートアップのプロジェクトや、1億ペソの頭脳労働基金などを通じて、若者たちが地球市民となり、大きな可能性について考えてほしいと願っています。」
「グアナファトの人々は、成功したいという気持ち、前進したいという気持ち、そして自分を高めたいという気持ちを持っており、これが多くの先進国との違いなのです。私たちは豊かな生活を渇望しているのです。」