両国の関係強化を目指すイベントの推進は、在メキシコ日本国大使の目的の一つである。
「メキシコにもっと日本を」。両国の絆を深め、二国間関係を強化し、双方の文化を結びつけ、各団体を連携させていくことが、メキシコ国籍を持つ日本の外交官、福嶌大使の明確な目標です。
「私はメキシコで生まれた日本人ですので、メキシコと日本の距離をさらに縮めたいと考えています。両国の関係が深いのはとても良いことです」と、日墨ネットワーキングイベント2022の開催中に福嶌大使は完璧なスペイン語でココ・メキシコのインタビューに応じてくれました。
このイベントには、両国の友好を再確認し、メキシコと日本を結びつけるプロジェクトを継続するために、60団体から110名以上が集まりました。
福嶌大使は、パンデミックによって失われた時間を取り戻すために、このようなイベントを開催することの重要性を強調しました。
「ネットワーキングイベントは、二国間で活動する全ての組織や団体の連携を強化するために非常に有効です。連携を活性化するためには、人と人が直接会って話すことがとても大切です」。
日本をさらにメキシコ人に近づけ、メキシコをもっと日本へ紹介したいと考えている福嶌大使は、「現時点ではまだまだ遠い」と感想を述べました。
第1回日墨ネットワーキングが開催された2016年以降、二国間関係は強化されてきました。2022年には対面での交流を再開し、各組織が孤立することがないよう取り組んでいます。
「日本を訪れた人のリスト、ディレクトリを作成し、繋がりを形成していくことでリンクを増やすことを検討しています」。
目標は明確で、「メキシコにもっと日本を」ということです。
日本について知りたいと考えている人は多くいます。また、中南米でのイベント開催も視野に入れているそうです。
「メキシコだけでなく、中南米でのイベント開催を増やしていきます。パンデミック禍にはインターネットでつながりましたが、今度はラテンアメリカで対面のイベントを開催する予定です」。
メキシコには、日本文化の普及に関心を持つ団体が多くあります。「どの地域にも、企業、大学、学生、奨学金留学生、さらには飲食店や新しい日本文化のファンまで、多くのメキシコ人が日本に関心があります。また、日本の各都道府県からの移住者がメキシコ国内に大勢います」。
福嶌大使は、在レオン日本領事館が2022年に開催した、日本人とメキシコ人が食事や音楽、アニメ、日系企業などを通じて日本文化を紹介するイベントへの取り組みを紹介しました。
今年は、日墨政府間の研修生・留学生の交流プログラム50周年、国交樹立135周年など、いくつかの重要な祝賀行事があります。
「今年はさまざまなイベントを開催し、互いのことをさらに知る良い機会となるでしょう」と」福嶌大使は述べました。