メキシコの暑い季節、アイスキャンデーは体の中から冷やしてくれる格好のデザート。メキシコではどんなに小さい町でもお店に行けば手に入るほど、アイスキャンデーは大人気である。
アイスキャンデーの歴史は1940年代にまで遡り、ミチョアカン州にあるトクンボという小さな村から始まります。「ラ・ミチョアカナ」というパレタス(アイスキャンデー)のチェーン店はメキシコシティで店舗を増やし、たちまち成功を収めました。
世界の他の地域では、砂糖水に香料や着色料を加えてアイスキャンデーを作りますが、メキシコではフレッシュな果実が使われています。特に手作りのパレタスは果物の濃厚な風味や食感を味わうことができます。
パレタスには水をベースにしたものと、牛乳をベースにしたものの2種類があり、フレッシュな果物を加えることで自然な甘さと色とりどりの氷菓が出来上がります。
牛乳ベースのキャンデーには、バニラ味、チョコレート味、コーヒー味、チーズ味、いちごクリーム味、マメイ味、レーズン味、チーズパイ味、ブラックベリーパイ味、チョンゴスサモラノス味(凝乳を使ったメキシコのデザート)などがあります。
水ベースのキャンデーはさっぱりしたレモン味、タマリンド味、いちご味、ココナッツ味、マンゴ味、グアナバナ味、メロン味、メロン味、グアヤバ味などが主流で、他にもちょっと変わったテキーラレモン味、チリマンゴ味、チョコミント味、アボガド味などもあります。
また、アイスキャンデーをチョコレートでコーティングしたり、砕いたくるみ、チョコチップ、ココナッツチップをトッピングしたり、チャモイやチリをかけて食べてみるのもいいでしょう。いろいろな食べ方があるので迷ってしまうほどです。
メキシコのアイスキャンデー屋は「パレテリアス」と呼ばれており、アイスキャンデーの他にもフレッシュな果汁水や、アイスクリーム、シャーベットなども売られています。
一番よく知られている店は「ラ・ミチョアカナ」ですが、「ラ・フロール・デ・ミチョアカン」や「ラ・フロール・デ・トクンボ」などいろいろなアイスキャンデーの店があります。ミチョアカン出身の店舗はメキシコ全国に約8000店から15000店もあり、町の通りやショッピングモールなどあちらこちらで目にすることができます。
アイスキャンデーの値段は大きさによりさまざまですが、Sサイズで5ペソから、Mサイズで18ペソ、そしてLサイズでは25〜30ペソが相場です。
アイスキャンデーは自然でフレッシュなため健康にもおすすめです。そろそろ暑い季節がやって来るので、是非メキシコのパレタスを堪能してみてください。