広島県とグアナファト州の文化交流の一環として、エストゥディアンティーナ(グアナファト市の名物楽団)のグループが去年4月に広島を訪れ、フラワーフェスティバルに出演してグアナファトの伝統音楽を披露しました。またそのうち何曲かは日本語で演奏されました。
桜の開花時期に合わせて開かれたフラワーフェスティバルでは、グアナファトで行われる「カジェホネアーダ」と同様に、エストゥディアンティーナ楽団が広島の道を演奏しながら練り歩きました。
楽団長であるマヌエル・アメスキータさんは、日本語での演奏は忘れられない経験になったと述べています。細谷すけみちさんにより日本語に訳された「シエリート・リンド」と「ラ・クカラーチャ」の2曲が演奏されましたが、日本語の歌詞を覚えるのに何日もかかったそうです。「日本語を曲のリズムに合わせるのに苦労しましたが、最終的にはとても感動的な演奏になりました。」とマヌエルさんは話してくれました。
グアナファトの伝統音楽が広島へ渡ったことで、二都市間の交流も更に深まったに違いありません。
また広島県知事が今年グアナファトに訪問された際に、同じエストゥディアンティーナ楽団が再び日本語での演奏を披露しました。知事を始めとする日本からの訪問団にとても喜ばれ、皆友人として歌や踊りを楽しみました。
グアナファトのカジェホネアーダ
エストゥディアンティーナの演奏はグアナファト市の伝統音楽で、夕方になるとスエードの上品な衣装をまとった音楽家たちが陽気な音楽を奏でながら町の小道を練り歩く。
ギター、タンバリン、マンドリンそしてカスタネットの音色は1962年にスペイン人によってもたらされた。その後グアナファト大学の学生たちがこれらの楽器を用いて野外演奏を始めたのが「エストゥディアンティーナ」楽団の発祥である。