銅メダルから金メダルへ。西村亮太さんは東京オリンピックで銅メダルを獲得したメキシコ代表チームを率いた後、ゴールドカップを戦うメキシコ代表にアシスタントコーチとして復帰した。
今回、西村亮太さんがメキシコ代表ジミー・ロサノ監督の右腕としてアシスタントコーチに就任しました。
大阪生まれの西村さんは、日本とメキシコの交換留学プログラムにより、テクニカルディレクターを目指してアステカの地にやって来て、2012年に指導者養成学校(ENDIT)で学び始めました。
そこで出会ったハイメ・ロサーノとの強固な信頼関係は、2020年の東京五輪でメキシコが韓国を破って銅メダルを獲得するという結果に繋がりました。そして今、2人は2023年のゴールドカップに向けて再び手を取り合っています。
東京オリンピックでは、西村さんがメキシコ代表チームに貢献している様子がSNSを通じてメキシコ人の心を奪いました。西村さんの母親が空港でメキシコ代表団とともに息子を待っている写真や、日本戦で「エル・トリ」を勝利に導いた後、西村さんが感極まって涙を流した場面などが拡散されました。
「多くの人から『母国である日本との対戦はどうだったのか』と聞かれますが、『特別な感情はなく、いつも通りメキシコのために勝ちたかっただけだ』というのが僕の答えです。メキシコは僕に多くのものを与えてくれた国であり、僕が愛してやまない国なのです。ビバ・メヒコ!」と自身のインスタグラムに投稿しています。