200万平方メートルの領土に人口1億2千万人を抱えるメキシコでは、地方により食文化、音楽、習慣、時には言語に至るまで違いが生じる。今回はメキシコに住む外国人のための手引きを紹介。
食べ物
メキシコ料理は世界的に人気があるが、多量の香辛料や油分を使用しているため誰にでも適しているわけではない。
メキシコ人が「辛くない」と言った場合でも鵜呑みせずに、自分で少量試してみる方が良い。
油断大敵
メキシコでは他国同様、治安の良くない地域もあるので、夜間は薄暗く人通りの少ない道を避けるようにする。また運転中に赤信号で停止する場合には、「ひったくり」を回避するため窓を閉めるように心がける。
要インターネット接続
自国語が通じない外国では、人に助けを求めるのも容易ではない。そこで、オンライン辞書やGPSが手元にあれば位置情報が入手できる。メキシコでのインターネットアクセスは手軽で早く、携帯プランを契約するか、公衆無線LANアクセスが提供されている場所もある(ビル、オフィス、カフェ、レストラン)。
いつかは知ることになる「マリアッチ」
メキシコは陽気な国として知られているが、それは音楽に頼る部分も大きい。レストランで、通りで、誕生日パーティーで、または卒業式、結婚式、どこかでマリアッチを目にする機会があるだろう。
現金を所持する
他の国と違って、メキシコではまだカードで買い物ができない場所もある。例えば、レストラン、売店、博物館、駐車場、高速料金などを支払う際には現金を持っておくことをお勧めする。
有料道路
道路には有料と無料の2種類があり、どちらかを選択できる。メキシコ人がよく「有料道路の方が良い」というのは、通常有料道路の方が道路状況も良く安全だからである。
水道水を飲まない
ヨーロッパやアメリカでは水道水が飲用されているが、メキシコではボトル又はガラフォン(20ℓ入り水タンク)の飲料水を飲むようにする。
市場
メキシコでは昔ながらの市場が今でも多く見られ、野菜、果物、肉などが売られている。スーパーマーケットに比べて市場の商品はより新鮮で安価である。
露店販売
繁華街や信号など、通りのあらゆる場所で露店販売が行われている。食べ物、お菓子、衣料品、おもちゃ、電気製品まで商品も様々である。露店で物を買う際には小銭を携帯しておくようにする。
身分証明書
運転免許証は身分証明書としてほぼどこででも利用できるが、公式な身分証明手続きの際にはパスポートを所持しておく方が良い。
祝祭日
メキシコの祝祭日は年間20日である。独立記念日、革命記念日、労働者の日など公式な祝日から、死者の日、母の日、父の日、子供の日、三賢者の日など公式でない祝日もある。祝祭日には通常仕事も学校も休みになり、家族で時間を過ごす。
魅惑の町
メキシコには文化や歴史に富んだ「魅惑の町」が100以上存在し、文化遺産とみなされている。
メキシコ国内あらゆる場所に魅惑の町は点在し、コロニアルで伝統的な建造物が保存されている。地域によっては、いまだ原住民の言語が話されている町もある。昔ながらのメキシコを体験するには恰好の機会である。
サッカー熱
メキシコではサッカーというスポーツはほぼ宗教に等しい。大きな試合や特にワ−ルドカップでメキシコ代表が対戦する日には、学校や職場での活動を一時中断してテレビ観戦することもある。
日曜は休息日
日曜日は基本的に働かないため、開いているお店を探すのも困難である。特に銀行などのサービスは平日に利用しておかなければならず、ガスタンクの注文も週末を挟んで待つことのないよう平日にやっておく。
メキシコの気候
比較的過ごしやすい気候だが1日の温度差も激しいため、上着を持参しておくと便利。また、日差しも強いので常に日焼け止めを携帯しておく方が良い。