チャレリアはメキシコ人のみならず、外国人をも魅了する馬術競技、芸術、そして伝統です。19世紀の始めに、農家労働者の間で馬乗りスキルを披露したのがその始まりです。現在でも新しい世代の若者たちが、このメキシコ伝統の稽古に励んでいます。チャロス(騎手)は華麗に馬を乗りこなしたり、地に足をつけてロープで馬を操るなど、さまざまなパフォーマンスを展開しなければなりません。
チャレリアはメキシコの伝統衣装を身に着けて行われ、男性はつばの広いソンブレロと呼ばれる帽子を被り、女性はカラフルで綺麗なドレスを纏います。チャレリアを行う女性は「エスカラムサ」と呼ばれています。
2016年に、チャレリアはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
メキシコでは、チャレリアを競技として子供や若者に推進する公式な協会もあり、チャレリアの訓練を行う専門の学校もあります。
国内でチャレリアが盛んな州は、イダルゴ州、ハリスコ州、そしてグアナファト州です。チャレリア愛好家が5000人を数えるグアナファト州では、先日新たなチャレリア理事会が発足しました。イベントでは、チャロの服装を纏ったディエゴ・シヌエ知事が、国技であるこの競技を推進している新役員に敬意を表しました。
知事は、歴史的、そして文化的遺産であるチャレリアを支援する旨を発表し、こう述べました:
「チャレリアは、芸術であり、文化であり、そしてスポーツでもあります。チャロスはメキシコの偉大な文化遺産の象徴であり、我々メキシコ人の強さ、そして日々の労働に立ち向かう我々の意志を表します。また、エスカラムサはメキシコ人女性の誇るべき代表者なのです。」
チャレリアのイベント:チャレリア国際フェスティバル
2021年9月18日〜10月3日
グアナファト州レオン市