伝統的で活気溢れる街。レオンは工業と商業の重要な拠点としても注目を集めている。革製品や靴で有名なレオンは伝統文化と商工業が発展する街並みが交差する。さぁ、メキシコの“靴の首都”であなたにぴったりの靴を探してレオン観光へ出かけませんか。
Por Laura Campa
レオンはグアナファト州で最大の都市でありメキシコ国内でもトップ10に入る重要な都市として知られている。その立地の良さと近年の工業経済成長は国内外の投資家の注目を集めている。
150万以上の人口を抱えるこの街はグアナファト州内で最も失業率が低いのは市内の工業経済の発展のおかげだ。
レオン市(正式名称はレオン・デ・ロス・アルダマ)は靴や財布、鞄などの革製品でも有名でメキシコ国内の革製品の生産の57.8%はレオンで生産されている。
国際気球フェスティバルや世界ラリー選手権の開催など幅広い文化の発信地としても商業や観光の名所としても一年中多くの人々が集う街レオン。
この街はスペインの植民地時代であった1576年に建設され、市の中心部には伝統的なコロニアル建築が残っている。現在も残る配管の地下トンネルはメキシコ革命やクリステラ戦争の時には隠れ家としても使われた。
靴職人の街
レオンは靴の街として世界的にも知られるようになってきている。靴作りの歴史は16世紀にバリオ・アリーバ(現在のコロニア・オブレゴン)と呼ばれる地域で始まった。先住民、メスティソ、スペイン人の36世帯で小規模な靴工場が誕生した。
このようにして始まったレオンの靴工場はここでは“ピカス”と呼ばれる。ピカスとは家族経営の小さな靴工場や革製品の工場のことを指す。
小さな家族経営の革製品の工場だったレオンが発展し、靴工場が近代化したのは
第二次世界大戦で需要が高まりアメリカに革製品を多く輸出できるようになったからだった。
現在ではレオンで作られた靴は世界64ケ国で販売されている。アメリカ、カナダ、日本は主要な輸出国になっている。
革製品の生産はレオンの重要な産業であり36世帯で始まった小さな商売は今では何千人もの家族が生計を立てる産業に発展した。
レオンの観光名所
カルサーダ・デ・ロス・エロエス門
街のシンボルで、昔はこの門がレオンの入り口だった。
エクスピアトリオ寺院
聖書の歴史場面が美しいステンドグラスで表現されている教会
グアナファト文化フォーラム
グアナファト州内で最も重要な文化施設
ビセンテ劇場
音響設備はラテンアメリカの中でも最高レベルを誇る
グアナファト歴史美術博物館
2008年に開館。重要展示品が常設されている
科学調査センター
メキシコ国内最大の科学博物館
メトロポリタン公園
レクレーション活動ができるエコロジーパーク
セントロ・イストリコ
市中心部の歴史的建築物がある
動物園
年中無休 9時〜17時まで開園
水族館
アルタシアモールで間もなくオープンの予定
パンサ・ベルデ(緑のおなか):レオンの人々のニックネーム
靴をはじめ鞄や財布など革製品の産業はレオンの伝統産業として栄えてきた。
長年にわたって革製品の製造を生業としてきたレオンの人達には面白いニックネームがついている。メキシコ国内では“パンサス・ベルデ”(緑のおなか)と言われている。これは革を加工する過程で使われる化学薬品が作業の過程でエプロンのおなかの部分についてみどり色になることが由来とされている。
フィエスタとフェスティバル
1月2月
フェリア・デ・レオン(レオンの伝統的なフィエスタ)
3月
世界ラリー選手権
11月
国際気球フェスティバル
ニエベ・デ・ガラッファ
樽に入って売られているフルーツシャーベットアイス
ワカマジャ
パンボリージョの中にチチャロンを入れてアボカドとトマトソースをかけて食べる
カルド・デ・オソ
ヒカマときゅうりを細かく切って
お酢、チリパウダー、レモン、チーズで味付けしたサラダ感覚のおつまみ
セバディーナ
大麦粉と重曹を混ぜたものをアグア・デ・ハマイカで割った飲み物で消化は抜群。