リンテルグループはメキシコの企業でバヒオ地域の工業団地の
建設を手掛ける。リンテルグループの工業団地は日本を
はじめ多くの企業から評価をうけている。
グループの商業ディレクターであるクラウディオ・ブレム氏が
これからの企業の目標をインタビューで語ってくれた。
工業団地開発にどのように携わってこられましたか。
1983年にリンテルグループはシウダフアレスのチワワで工業団地のデザイン並びに設計の会社としてスタートしました。1999年にはグアナファト州に進出し、国際基準を満たした最初の工業団地の建設に着手しました。
建設のみを受けあうのではなく企業の皆様の理想的な会社設立ができる工業団地の建設を目指しました。
リンテルグループによって建設された初めの工業団地はどこですか。
グアナファト州のシラオにあるコリーナス工業&ビジネスパークです。
130ヘクタールの敷地内に様々な製造過程の工場にも対応できるインフラ設備を兼ね備えています。
リンテルグループの工業団地の特徴はなんですか。
一番重要な点は立地条件だと思います。リンテルグループの工業団地は主要幹線道路へのアクセスが良いことが第一条件です。そしてインフラの設備環境の良さです。
電力線やガス、水道の供給や土地が工場建設に適しているかも大変重要な点です。
工場の労働者確保がしやすい立地であること、関連企業のサプライチェーンに近いことなどお客様の要望に一致するよう日々努力を重ねています。
またインテルグループの工業団地に進出されるお客様がスムーズに仕事が進められるようにバックアップさせていただいています。世界最高水準を備えたインテルグループの工業団地での事業所の立ち上げをお手伝いします。
日本企業やドイツ企業の誘致するにあたり設備を世界基準に引き上げることは
大きな挑戦でしたか。
私たちは34年間、外国企業と一定の割合で仕事をしてきました。
学ぶことが多く、もちろんそれは大きな挑戦であり課題です。
挑戦を通して私たちは成長してきました。わが社は能力がある多くの人材に恵まれています。これからも企業の皆様に最善の工場設立案を提供できるグループでありたいと思っています。
リンテルグループは工業団地設立のパイオニア的存在ですが
国内に何カ所の工業団地があるのですか。また総敷地面積を教えてください。
グアナファト州内に9つの工業団地があります。ラス・コリーナス工業団地はサンタフェ工業団地1~4と呼ばれています。シラオのプエルト・インテリオール、コリーナス・デ・レオン1~2、サンフランシシコ・デ・リンコンのコリーナス・デ・リンコン、アパセオ・エル・グランデのコリーナス・デ・リンコン
がグアナファト州にあります。
サンルイスポトシにはコリーナス・デ・サンルイス、ハリスコ州にはコリーナス・デ・ラゴス工業団地もあります。
総面積は2000ヘクタールにもなりますね。敷地内の工場は賃貸することもできますし購入もできます。この他にもBTSの発展プロジェクトがあります。
リンテルグループの工業団地にどのくらいの日本企業がありますか。
70くらいの企業がグループの工業団地にありますし、これから進出予定の企業もありますので将来はもっと増えると
思います。日本企業が一番の私たちのパートナーです。
リンテルグループにとってグアナファト州とはなんですか。
グアナファト州は私たちにとって最重要拠点です。バヒオ地域の中でグアナファト州に初めて工業団地を建設しましたしグアナファト州との協力関係の中でどこよりも大きく成長することができました。
グアナファト州はラテンアメリカ大陸の自動車産業のクラスターになるだろうといわれていますが
どのように思われますか。
この地域の自動車産業の成長の勢いはすごいと思います。大手自動車会社の組み立て工場、サプライヤーが集結しています。国の経済発展政策が持続していくこと、明確な長期的展望に立った発展をしていくことが大事です。製品、知識、研究の分野の成長とともに、この世界的なサプライチェーンの中にメキシコの地元の企業も加わって成長していくことが重要だと思います。