偉大なるアーテイストそして映画監督であるギジェルモ・デル・トロ氏と宮崎駿氏。メキシコ・日本それぞれの国が誇る二人は良き友人でもある。
メキシコ人映画監督ギジェルモ・デル・トロ氏が個人コレクションを集めた展覧会「怪物の館」で、宮崎駿監督が彼に贈った日本語の手紙に二人の友情が記されていました。
宮崎監督が「親愛なる友人」であるデル・トロ氏に書いた手紙は、グアダラハラ大学美術館の展覧会でも大切な一点として展示されました。デル・トロ監督はこれまでの製作活動において宮崎監督から多大な影響を受けてきたそうです。
2008年に書かれた手紙には、デル・トロ氏が吸血鬼を題材にした三部作「ザ・ストレイン」の第一部を宮崎氏にプレゼントしたことに対するお礼が記されていました。日本語では「沈黙のエクリプス」と改題されたこの小説は、後にテレビドラマシリーズ化されたヒット作です。
宮崎監督は手紙の中で冗談交じりに「とても忙しくて頭から灰がパラパラ落ちている」と表現したり、ジブリ作品の中から「くじらとり」、「やどさがし」、「水グモもんもん」などの作品をすすめています。
また宮崎監督が次回作の構想や登場人物をイラスト付きで紹介している手紙の文面からも、二人が親しい様子が伝わってきます。
手紙の最後には再会を願う言葉が添えられており、オスカー受賞者でもある両監督の再会を世界中のファンが待望していることでしょう。