2018年12月7日,在レオン日本国総領事館は,天皇誕生日祝賀レセプションをレオン市内のホットソン・ホテルにおいて開催しました。レセプションには,シヌエ・グアナファト州知事,ロペス・レオン市長,マルドナド・サンフェリペ市長,ガルシア・ペンハモ市長,ポンセ・ロミタ市長を含む,総勢約260名が参加し,バヒオ地域における日墨の強い友好関係が確認されました。
伯耆田修在レオン総領事は,挨拶において,この1年間のバヒオ地域における日本企業,日本人・日系人コミュニティの活動,日本人とメキシコ人の交流活動を振り返りながら,私たち日本人を温かく迎えてくれるメキシコの方々に心からの感謝を伝え,引き続き,当地における更なる日墨友好関係の強化の必要性を述べました。総領事の挨拶は以下のとおりです。
伯耆田在レオン総領事の挨拶
本日は天皇誕生日祝賀レセプションにご出席頂きありがとうございます。12月はクリスマスがありますが,私たち日本人は天皇陛下の御誕生日をお祝いします。天皇陛下は2018年12月23日に御年85歳になられます。
2018年1月,私は在レオン日本国総領事として妻とともにレオンに着任しました。メキシコに赴任するのは3回目であり,今回,ここレオンに住むことを大変嬉しく思います。着任と同時に,新たな工業団地の設立,銀行,ホテル,レストランの開業,そして道路の拡張等,当地の活気ある経済活動を目にしました。
バヒオ地域においては,直近の6年間で在留邦人数が3倍の約5,000人,日本企業数が7倍の約600社に増加しています。これはひとえに日墨関係のためにいつも協力してくれる州・市政府の努力のおかげであります。近年,バヒオ地域の大学が日本の大学と学生交流に係る覚書を結び,メキシコ人学生だけでなく日本人学生も素晴らしい経験をされ,また,多くのメキシコの方が日本語を勉強することに興味を持ってくれており,大変喜ばしく思います。
このようなバヒオ地域における在留邦人の増加にともない,現在,アグアスカリエンテス,グアダラハラ,そしてグアナファトの3カ所に日本人学校があります。来年4月にはイラプアトに,月曜日から金曜日まで授業を行う日本人学校,そしてケレタロには土曜日のみ授業を行う補習授業校が開校予定です。これらの学校の開校とともに,バヒオ地域に赴任する日本人駐在員がご家族を帯同することを期待しています。
現在,バヒオ地域にはグアダラハラとサンルイスポトシに2つの日墨友好協会があります。このメンバーは日本にルーツを持つメキシコ人,つまり日系人の皆さまです。彼らは,両国の伝統,文化,慣習,教育,言語そして国民性がわかっていますので,引き続き日墨友好の架け橋となって頂けることを期待しています。
この1年を通じて,私はレオン,イラプアト,サルバティエラ等で開催された,日本人社会とメキシコ人社会の友好と共存関係を強化することを目的としたさまざまな文化行事にも参加しました。
先日,「松本山雅」という日本のサッカークラブに招待されてサッカーの練習を見学しました。長野県にあるこのクラブは,日本のプロサッカーリーグの2部リーグに所属し,若手選手育成のために当地のクラブレオンと交流を行っていますが,来年から1部リーグに昇格することが決まりました。日墨両国の絆を深めるため,このような交流が続くことを期待しています。
また,今年は,岡本三成外務大臣政務官,衆議院議員団が当地を訪問しました。来年2月には,グアナファト州が日本の産業界にとって非常に魅力ある場所であることから, 日本商工会議所から非常に重要なミッションの来訪が予定されています。
2019年は,日本の歴史において初めてとなる天皇陛下の御退位が予定されています。4月30日に,今上天皇陛下が御退位し,5月1日に皇太子殿下が天皇陛下に御即位されます。10月22日には新しい天皇陛下の御即位を国内外にお披露目する公式行事が予定されています。
改めまして,本日の日本人社会にとって非常に大切なレセプションにご出席頂き,誠にありがとうございました。