広島、グアナファト、そしてメキシコはこれまで以上に絆が深まっている。マツダがサラマンカに進出して以降、経済活動、スポーツ分野、文化交流などあらゆる分野で2か国の関係が強化されてきた。
昨今の親密な友好関係の結果として、広島県は東京オリンピック競技大会に向けてパラリンピック競技を含む全26競技のメキシコ選手団の事前合宿受け入れを決定しました。
これは歴史的な出来事として、メキシコシティにあるメキシコオリンピック委員会の本部、そして日本の広島県福山市に記念壁画として残されます。
壁画にはメキシコのシンボルや、両国のオリンピックアスリートも描かれる予定で、メキシコ人兄妹アーティストのアドリ・デリ・ロシオさんとカルロス・アルベルト・ガルシア・エルナンデスさんにより作成されます。彼らはこれまでに世界中で70作以上の3Dチョークアート作品や、20作以上の壁画を手掛けてきました。
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今回はメキシコシティのオリンピック委員会と日本の広島県福山市に壁画作品2作を描き上げます。また広島で開催される2つの祭りで3Dアートを作成します。
壁画のお披露目会はメキシコでは4月23日、日本では6月20日に予定されています。
メキシコ壁画運動
メキシコ革命(1910〜1917年)の後、庶民の90%以上は読み書きもできずに町の記録も忘れ去られていった。そこで当時の文部大臣ホセ・バスコンセロスは芸術家を招集し、壁画運動を開始した。この運動は公共の場に壁画を描くことで人々が無料で芸術に触れ、そして字が読めずとも歴史を学び記憶に残すことが目的だった。それ以降壁画はメキシコを象徴する芸術表現となった。
ミノル・アレハンドロ・グティエレス氏
記念壁画の作成は日系メキシコ人であるミノル・アレハンドロ・グティエレスさんの発案により実現し、広島グアナファト親善協会からも支援を受けている。
このプロジェクトは企業からの協賛で成り立っており、協賛企業名またはロゴマークが壁画のプレートに掲載される。またお披露目会にもご招待。
ご協賛金額は1万ペソからで、3月いっぱい募集を募っている。詳細は下記e-mailアドレスまで:minoru.gutierrez@gmail.com