マツダサラマンカ工場で5年間社長職を務めた水谷前社長は、メキシコ人従業員のレベルが世界で通用するレベルにあると述べ、分野によってはサラマンカ工場が日本の工場より優れているところもあるとインタビューで言及した。
1.マツダサラマンカ工場での最大の功績は?
一番の功績は、全ての弊社従業員の皆さんの功績です。彼らの努力のお陰で、日本の本社工場と同等レベルの品質や生産効率を達成することができました。分野によっては、サラマンカ工場のレベルが日本の本社工場よりも上であると思っています。
2.世界の自動車産業にとってマツダサラマンカ工場とは?
この工場はマツダの海外生産拠点の一つですが、非常に明確な戦略の下で建設されました。アメリカに向けて自動車を生産・輸出するだけでなく、メキシコが参画して締結されている諸自由貿易協定を活用して、世界のさまざまな市場へ輸出できるという利点があります。
3.メキシコの何が恋しくなるでしょうか?
メキシコを代表するお酒であり、私も大好きなメスカルです。
4.スーツケースの中にメキシコから持って帰る物は?
お土産に頂いたテキーラ2本とメスカル1本です。
5.メキシコでの生活で学んだことは?
メキシコ人はみんな陽気で、道端で知らない人同士でも挨拶をしています。メキシコで学んだ良い点の一つです。
6.今後の仕事の計画は?
日本へ帰国後は退職して隠居生活をしようと思います。もう働きません。
7.メキシコでの生活についてマツダサラマンカ工場の新社長にアドバイスしたいことは?
州レベル・市レベルの政府機関の方々との良好な関係構築と維持をするべき、と私から岩下さんへはアドバイスとして伝えました。
8.最後にお別れの言葉を一言お願いします。
この5年間私を支えてくれた全てのメキシコ人、そして何よりグアナファト日本人学校開校の際にお世話になった方々に感謝申し上げます。
日本人学校設立は、イラプアト市、グアナファト州の政府関係者、そして出資者の方々から多くの支援を得た素晴らしいプロジェクトでした。
発案から学校建設までわずか1年半という、例外的な速さで達成することができました。これだけの速さで学校が立ち上がる、というのは本当に異例です。
9.いつかメキシコに戻ってきますか?
はい、メキシコの永住権も取得しているのでまた訪ねてくると思います。
訂正とお詫び
ココ・メキシコ 5−6月号の記事で、マツダサラマンカ歴代社長の表記に誤りがありました。謹んでお詫び申し上げますとともに、下記の通り、訂正させていただきます。
マツダサラマンカ歴代社長:
江川恵司氏(2011-2016年)
水谷智春氏(2016-2021年)
岩下卓二氏(2021年〜)