メキシコ人の考える“お金の遣い方”
筆書「現役通訳夫婦が見たメキシコ自動車産業と今後」では多くの共感・納得の声を頂いていますが、本シリーズは著書に書き切れなかったこぼれ話&メキシコ人向けの内容でお届けしていきます。
第4回目は「会社のお金」、つまりお金の使い方や金銭感覚についてです。メキシコ人も日本人も自分のポケットマネーだったら財布の紐を引き締める行為は同じですが、会社のお金だと大分話が変わってきます。
全体的に言える事は、メキシコ人は会社のお金を「賢く」使うというよりは、「自分の仕事を楽にする」為に使う事に重きを置いています。例えば、何か設備を購入しようとしたら「ちょっと高くても」性能の良いもの、最新技術のもの、付帯設備を付けるなどです。もはやそこには「費用対効果」や「長期視点での回収」は希薄な場合が多いです。
何故かというと、「自分達の雇い主はお金持ちだ。だから彼らのお金を使う罪悪感を覚える事は無い、彼らはこの投資で今以上に儲けるだろうから」という外国資本に搾取され続けている歴史が生んだ考え方があるからです。
全てのメキシコ人がそうではありませんが、貴方も思い当たる節がありませんか?