敷地面積1200ヘクタール。企業数124社。労働者27000人。18か国。
国内でも最も完成度が高いビジネス都市、プエルトインテリオール工業団地が設立15周年を迎えた。ラテンアメリカにおいても際立ってエネルギッシュな貿易拠点であるプエルトインテリオールは、グアナファト州で最も輸出量が多く、工業の中心地となっている。
プエルトインテリオールにはこれまで40億ドルが投じられ、メキシコ国内、そしてラテンアメリカでも他に類を見ない工業団地へと発展してきました。
国内外を問わず、事業主が注目するメリットの一つは交通の利便性で、空路、陸路(道路・鉄道)の両方でアクセスが良い、シラオ市に位置しています。ここでは休む暇なく日々ビジネスが展開されており、主に自動車産業が盛んです。
工業団地内の広い道路には大型トラックが行き交い、建ち並ぶ工場では何千人もの労働者が出入りしています。また、バスターミナルも整備されており、公共バスや各企業の送迎バスが利用できます。街路灯200基、市民保護事務所や消防署も設置されており、7台のパトカーが24時間体制で124社の警備に対応しています。他にもホテル3軒、レストラン5軒、銀行5行、病院、保健所、大学、税務署、ガソリンスタンド、公園などがあります。
また、薬局、コインランドリー、コンビニエンスストアなど、生活に必要な店や、保育所もあります。
建築物には最先端の技術が採用されており、グアナファト州政府のソーシャルセンターも団地内にあり、近郊の33コミュニティの住民をサポートする活動がそこで行われています。
プエルトインテリオールには様々な文化が共生しており、話される言語も多様です。メキシコ、日本、アメリカ、ドイツ、カナダ、イタリア、スペインなど18か国の人々が集結しています。その中でも最も企業数が多い国は日本で、工業団地内の52パーセントは日系の自動車関連サプライヤー企業です。
開設から15年、プエルトインテリオールはグアナファト州で主要な投資先となり、シラオ、レオン、イラプアト、グアナファト州都などの自治体に経済利益をもたらしています。これらの自治体では、住居、ショッピングセンター、教育施設などの都市開発が行われており、それが雇用機会の創出へと繋がっています。
このように生産性の高い競争力に富んだビジョンにより、グアナファト州は企業誘致やインフラ・交通整備のモデルを築くことができ、同時に頭脳労働を促進するためのテクノロジーやイノベーション開発を融合させてきました。
プエルトインテリオール工業団地はさらに進展していきます。
沿革
グアナファト プエルトインテリオール工業団地は、「グアナファト州は貿易促進に適した地だ」と考えた起業家グループのアイデアが発端で、「ビジネスを始める代理店はあるのだから、それを展開していく物流センターが必要だ」と、貿易プラットフォームを立ち上げた。数年後には主要物流拠点へと成長し、2006年に会社を設立して一歩前進した。かつては達成するのが困難だと思われていたプロジェクトが、今日では先見の明のある、継続的で信頼性の高いビジネスへと変容を遂げた。
グアナファト州政府のリーダーシップの下、この事業プロジェクトに賭けることを決定し、州の経済発展の最前線に立つ覚悟である。
ビジネス都市
- シラオ市に所在
- 2006年3月28日開設
- 15年間で国内外から40万ドルの投資を誘致
- 企業数122社以上
- 18か国からの投資(主要国:メキシコ、日本、アメリカ、ドイツ、カナダ、イタリア、スペインなど)
- 直接雇用2万5千名、間接雇用約5万名
- 15年間で27万台以上のコンテナを輸送
- 自家用車、送迎者、運搬車を含む1日1万6千台以上の車両が移動
- グアナファト州輸出額全体の60パーセントは、プエルトインテリオールの複数企業で占められている