来年4月より、全日制日本人学校がイラプアト市で開校する。
地域に居住する日本人子女に対して初等・中等教育を提供する。
日本人学校はイラプアト市に新設され、収容可能生徒数は270名です。設立初期費用は4億2千万円(建設費及び管理費)で、メキシコペソでは約7232万ペソ。学校施設には教室9室、多目的室4室、研究室、体育館、運動場などが含まれます。
月曜日から金曜日までの全日制で、日本の小・中学校と同じカリキュラムで教育が受けられ、教員も文部科学省から派遣されます。
日本の学校年度は4月1日開始(翌年3月31日迄)のため、来年から開校される見込みです。
メキシコ国内にはすでに、日本メキシコ学院(リセオ)、アグアスカリエンテス日本人学校の2つの日本人学校があり、グアナファト校が3番目に当たります。
この新学校設立においては、地域の日系企業と協力してプロジェクトが運営されており、マツダ社、ホンダ社、トヨタ社を始めとする日系企業約100社の資金援助を受けています。
今年1月から、マツダ社(サラマンカ)の水谷智春社長を筆頭に準備委員会が構成され、委員会のメンバーにより資金調達・事業構想などの活動が行われています。
設立準備委員会メンバーである水谷社長によると、新学校は地元実業家から寄贈される土地に建設される予定で、日本政府から建設費費用の援助を受け、地域の日系企業も資金援助をすることで、バヒオ地区に住む日本人家族が利用できる学校づくりを目標にしています。
「この地域に住む日本人家族の数は年々増加している傾向にあるので、日本人学校を建設する必要性が生じています」と、水谷社長は述べられました。
現在イラプアトにある日本語補習授業校では、週末に算数・国語と言った基礎科目の授業が行われています。
イラプアト補習校の運営は後3年間継続し、全日制日本人学校への完全移行を目指しています。
ケレタロ州に日本人補習授業校を設立
トヨタ社の久我事務所長によると、バヒオ地区の日本人コミュニティに更なる教育機会を提供するため、ケレタロ州に日本人補習授業校が設立される予定です。現在イラプアト市アレキサンダー・ベイン校で補習校が運営されているのと同じシステムで、100人程度の生徒数で運営を開始するため、現在ケレタロ州で借用校舎を検討中です。
イラプアトとケレタロに日本人学校・補習授業校を設立することで、バヒオ地区(レオン、イラプアト、サラマンカ、セラヤ、ケレタロ)に住む大半の日本人コミュニティを網羅することができます。
日系企業と地域社会の融合、文化的な架け橋となる存在を目指します。