今年2024年はメキシコにとって選挙の年になります。地方自治体、州政府、連邦政府の3レベル全てで選挙が行われ、近年の歴史上最大の選挙プロセスとなります。
また、今年はアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領率いる現連邦政府の最後の年でもあります。
メキシコの選挙プロセスは、選挙の透明性を保証するため、政府機関や政党から独立した機関である国家選挙機構(INE)によって管理されています。
現在のところ、現与党モレナ党を代表するクラウディア・シェインバウム氏(労働党、緑の党、社会結集党の3政党も推薦)と、国民行動党、制度的革命党、民主革命党の3政党で結成された野党連合を代表するソチル・ガルベス氏の2名が立候補しています。
その過程で、現ヌエボ・レオン州知事のサムエル・ガルシア氏が市民運動党(MC)の候補者に指名されましたが、登録過程での誤りにより、大統領選を辞退して知事職に戻らざるを得ませんでした。市民運動党がどの候補を擁立するかは不明です。
この2024年の選挙では、3つのレベルの行政機関で議員が選出されます。
最も重要な選挙はメキシコ大統領選であり、連邦レベルでは500人の連邦下院議員と128人の上院議員が選出されます。
州知事選挙が行われる州:
グアナファト州、チアパス州、ハリスコ州、モレロス州、プエブラ州、タバスコ州、ベラクルス州、ユカタン州の8州で新知事が選出され、メキシコ・シティの新首長も選出される。
メキシコシティでは、16区の区長も選出される。
また、全国各地の地方議員、全国各地の自治体首長選の投票も行われる。
選挙はいつ行われる?
同日選挙の投票は6月2日(午前8時から午後6時まで)に一斉に行われる。
グアナファト州では、3月2日から州知事候補者の選挙運動が始まり、すべての選挙運動は選挙の3日前である2024年5月29日に終了する
新メキシコ大統領の就任はいつから?
選挙後、憲法第83条の選挙制度改革が承認され、2024年10月1日メキシコ新大統領が就任する。下院議員と上院議員は8月1日に就任する。