バヒオ地区の日系企業は、W杯メキシコ試合中の業務一旦中止を決断。作業機械を停止し、代わりにテレビをつけた。この国ではメキシコ代表は単なるサッカーチームではない。
日系企業IKPC-MX S.A. de C.V.では時間厳守の日本人らしく、6月23日午前10時ちょうどにプラスチック製造機械を停止し、テレビをつけてメキシコ対韓国の試合観戦が始まりました。
日本人もメキシコ人もワールドカップを見るために作業を中断−これは日本では一般的ではありませんが、IKPCメキシコ社はメキシコ人にとってW杯はただのサッカーの試合ではなく、愛国心と国のプライドがかかっていることを認識しています。
そこで、数日前から倉庫にテレビスクリーンを設置し、シグナルをキャッチするためのアンテナも用意しました。当日は20人以上の従業員がワクワクしながらピザ、ソーダ、スナックなどを手にテレビの前を陣取りました。
メキシコ勝利!その日予定されていた生産量が減少したにも関わらず、日本人もメキシコの白星を祝福しました。
試合後の正午12時には、まだ興奮冷めやらぬメキシコ人従業員も自分の職場へと戻って行きました。メキシコの勝利を日本人も喜んでいる様子でした。