メキシコ労働組合:移行期

150年の歴史を持つこの組織は、新たな局面を迎えている。 1917年以来、労働組合はメキシコの憲法で認められており、第123条で定められた労働者・使用者セクターの権利でもあります。 100年以上その役割を果たすと同時に、労働組合の神秘性が焦点から外れ、一部の組合では残念な例も見られます。 しかしながら、2021年11月に「公正な労働条件と組合民主主義の構造改革」の第2段階が始まり、グアナファトは国内の組合事情を規定する新しいルールに参加することになりました。連邦政府は、この100年間でメキシコの労働環境が大きく変化したと評しています。 新しい労働モデルはすでに21の州で運用されており、主な改革のひとつに、連邦労働調停・登録センターの設置があります。この新たな制度は、労働者が組合の決定に自由に参加し、簡単で機敏かつ透明な手続きによって代表者の選出に投票できるように、民主的なメカニズムを保証するものです。 また、2021年11月まで調停・仲裁委員会が行っていた労働組合や労働協約の登録も、この新組織が担うもう一つの機能です。 組合改革 労働基準と組合民主化モデルの改革は、組合から使用者への強要など不当な慣習を消滅させることも目的としています。 メキシコ労働・社会福祉省のルイサ・マリア・アルカルデ長官は、2020年1月、日系企業に対し、強要する組合に対する「ワクチン」は、組合が労働者の30%以上の代表権を有していることを証明する「代表権証明書」だとして、今回の改革に盛り込んだといいます。 アルカルデ長官はメキシコ日本商工会議所の代表と会談後、公式発表の中で「労働協定の締結を要求する前に、組合は連邦労働調停・登録センターへ行き、代表権証明書を取得しなければならないので、事実上強要することは不可能であろう」と述べました。 改革のもう一つの特徴は、地方や連邦政府の調停センターが開設され、使用者と労働者間の対立が、その前段階で調停によって解決されるようになったことです。 労働・社会福祉省の公式サイトによると、労働改革の第一段階実施で得られた経験や結果に基づき、75パーセントのケースは前段階で調停により解決されるようになったということです。 いくつかの労働組合の以下のような全国労働組合連合の設立を決定しています:メキシコ労働者連合(CTM)、労働者農民連合(CTC)、メキシコ工員地域連合(CROM)、工員・農民革命的連合(CROC)、労働者全国連合(UNT)など。 全国教育労働者組合(SNTE)は、約200万人の組合員を擁するラテンアメリカ最大の労働組合の一つです。 記録に残る最初の労働組合は、1872年に設立されたメキシコ労働組合です。それ以降、現在移行中のこれらの組織は、メキシコの法律で定められた労働者の権利を保障し、労使関係を仲介することを目指しています。

メキシコ労働組合の新しい方向性

労働改革と新自由貿易協定T-MECでの公約によって確立されたように、グアナファト州で労働組合を適法化した企業はゼネラルモーターズだけではない。自動車産業やその他の分野で、すでに300社以上が州内での適法化手続きを行っている。 ゼネラルモーターズは、グアナファト州だけでなく、全国で適法化プロセスを実施した、最大かつ最も重要な企業です。 この事例は、シラオのゼネラルモーターズで労働組合CTM(メキシコ労働組合連盟)が労働協約を失い、現在は独立労働組合であるSINTTIA(全国自動車労働者組合、SME(電力労組)が助言)が新たな契約を勝ち取ったことで注目を浴びました。 メキシコの労働組合主義は、こうした動きによって新たな方向性を見出しています。 歴史上初めて、労働者グループが改革運動を起こし、正当性を求めて27年間続いたCTM契約を拒否する選挙に勝利することができたのです。労働者は従来の組合を追放し、自分たちの組合を結成して会社と直接交渉するようになりました。 労働改革 2019年5月に、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール政権が労働改革を実現しました。 この改正により、民間および政府機関のすべての労働組合は、2023年5月2日までに、労働者が団体交渉協定の承認または拒否を投票する正当なプロセスを経ることが義務付けられました。 この改革は、ロペス・オブラドールがメキシコ大統領に就任して間もなく締結された新自由貿易協定T-MECの調印式で、アメリ政府とカナダ政府からの要請を受けて行われたものです。 アメリカ、カナダ両政府は、メキシコの企業がCTMが運営する雇用者保護契約に支配されている労働者の労働条件を改善する必要があると主張していました。 最終的に、メキシコ政府はアメリカとカナダからの圧力に屈し、T-MECの第23章の協定に合意し、労働改革を実施しました。 その結果、すべての企業が正規の手続きを踏む義務を課されました。 ゼネラルモーターズ(GM)の事例 全国レベルでは、すでに3000近い労働組合が適法化されていますが、PRI(メキシコの正当で70年以上政権を握っていた)の時代につくられた組合であるCTMに勝てたのはわずか12組合です。 ゼネラルモーターズの場合は、メキシコの電力労組のマルティン・エスパルサ書記長が顧問として関与していたため、今回の結果となりました。 彼らは約2年間、会社に潜入し、労働者を説得し、票を獲得するために努力しました。結果として、SME(電力労組)の助言を受けた新たな左派組合が、6500人の労働者を抱える工場の新しい労働条件について、ゼネラルモーターズと交渉することになりました。組合費だけでも年間3000万ペソ以上になります。 この勝利は、マルティン・エスパルサとナポレオン・ゴメス・ウルティアの助言によって実現されました。また、カナダのゼネラルモーターズと労働協約を締結しているカナダの有力労働組合UNIFORのリーダーである、ジェリー・ディアスの支援も得ていました。PAN(2003年にPRIを破った右派政党)が12年で出来なかったことを、MORENA(ロペス・オブラドール率いる与党左派政党)が3年で実現していることを考えると、GM労働者の運動は特別な価値があります。 つまり、これはメキシコにおける新しい左派的労働組合運動の始まりに過ぎないのです。4Tに連なる組合幹部は、ゼネラルモーターズだけの労働改革を目的にしているだけではなく、これはまだ始まりに過ぎません。全ての労働組合の改革を目指すでしょう。

ラベンダー:心を癒す香り

嗅覚は人類の生存を可能にしたが、香りと精神効用との関連はまだ未開拓な分野である。 世界的に流行したパンデミックにより、人類はこれまでほぼ無関心だったことを再認識することになりました。その一つが「嗅覚」です。新型コロナの初期症状の一つは、この嗅覚の喪失です。そして、歴史上、嗅覚は私たちが知る社会の進化には欠かせないものでした。 しかしながら、香りがもたらすであろう、神経系へのプラスの影響については、ほとんど研究されていないのが現状です。 故郷を思い出す香り、気持ちを落ち着かせる香り、特定の花の香りに包まれた空間で過ごす幸福感など、感覚だけでなく、脳レベルでも大きな効果が期待できるのです。 鹿児島大学の研究者は、ラベンダーに含まれるリナロールという成分の抗不安作用をマウスで実験しました。この研究成果は、専門誌「Frontiers in Behavioral Neuroscience」の2018年10月号に掲載されました。 研究チームのリーダーである柏谷英樹講師は、「La Vanguardia」紙に、「リナロールを嗅ぐとバリウムを飲んだような効果があった」と報告していますが、副作用はありません。 古くから民間療法では、植物エキスから得られる芳香成分に、癒しやリラックスの効果が見いだされてきました。そして、ラベンダーには抗不安薬としての効能があることが確認されています。 アロマコロジー(芳香心理学)とは、香りが人間の精神状態に及ぼす変化との関係を研究する新しい科学分野です。 ラベンダーの香りが、掃除用洗剤や家庭用芳香剤などの「広告手段」として使われているのは。偶然ではありません。 実際に、科学で認識されるずっと以前から、ハーブの伝統的な自然療法として、このラベンダーの微妙な香りが、不眠症などの睡眠障害の治療薬(枕元に2,3滴たらすと良い)、あるいは頭痛の鎮痛剤として含まれていたのです。 観光客を魅了する香り「ラベンダー」 グアナファト州では、日本の北海道と同様にラベンダーの風景が観光地として定着しており、自撮り用のユニークなフレームを提供している。 「ファーム富田」がある北海道富良野町は、ラベンダーを主な観光資源としている。富良野地方でラベンダーの大量植栽が始まったのは1950年代。しかし、多くの生産者が転向し、ラベンダー栽培を続ける人はわずかだった。 現在のファーム富田は、初夏のラベンダー畑が見ごろを迎える時期になると、主要な観光スポットの一つとなる。 北海道から1万304Km離れたグアナファト州ドローレス・イダルゴ近郊のラス・コロラダスでは、2005年の干ばつで被害を受けた地域で、ラベンダー栽培を活かした社会経済活動を展開している。 現在では、持続可能な農業を推進するもう一つの観光名所として定着させることを目指している。さらに、あらゆる地域を美しく彩り、栽培地域の経済・社会発展の源ともなるこの美しい紫色の植物が持つ、あらゆるメリットを普及させることも目的としている。

オパールの魔法

オパールは何世紀もの間、さまざまな魔力、神話、そして伝説などに包まれ、最も価値ある石の一つだとみなされてきました。オパールは10月の誕生石で、その名は「美しい石」という意味があります。 神秘的な力 ●オパールは力強く魅力的な宝石とされている。特に愛や情熱において、魔術的な治癒力を発揮する。 ●自尊心と自信を高める ●感情バランスの維持に役立つ ●苦悶や不安を取り払う ●創造力を刺激する ●芸術的関心を喚起する メキシコオパール メキシコでは、アステカ族によりオパールが宗教的儀式における装飾に使用され、石が虹色に反射するため、「ハミングバードの宝石」と呼ばれていました。 メキシコでは近年オパールの真価を見過ごされてきましたが、再び少しずつ評価されるようになってきました。 国際市場では90パーセントのオパールがオーストラリア産で、その他にはエチオピア、ブラジル、そしてメキシコが主な産出国です。メキシコオパールはケレタロ州で採掘されています。 レオンにはMaitreya Store Méxicoというオパールを使用したジュエリーのお店があり、メキシコでは他にない多様なスタイルのジュエリーを見つけることができます。

何て言うの?

オフィスで使用する略語

コロナワクチンを求めてアメリカへ 渡るメキシコ人

メキシコでは旅行会社が、アメリカ行きの新型コロナワクチン接種ツアーを企画 メキシコ国内では新型コロナウイルスワクチン接種の進展が遅れているため、ワクチンを受ける目的でアメリカを訪れるケースが増えています。 特に60歳以下のメキシコ人実業家、又はアメリカに親族がいるメキシコ人は、早くワクチンを接種することで感染への不安を取り除きたいとアメリカへ渡っています。 その恩恵を受けた航空会社は活動を再開しており、中には航空券、ホテル、そしてワクチン接種の予約をセットにしたツアーを提供している旅行会社も出てきました。 コロナ禍で自粛生活が1年間継続している中、アメリカへ旅行気分で出かけ、ワクチンを接種してメキシコへ帰国する人もいます。「メキシコでワクチンを待つのは時間がかかるので、2回アメリカへ旅行することに決めました。」と話す50歳未満のグアダルーペ・エルナンデスさんもその一人で、テキサスへ2度旅行し、2回のワクチンを受けました。 メキシコでは、民間医療機関で勤務する医師にもまだワクチン接種が行き渡っておらず、60歳以上の市民を優先しているものの、強い日差しの中、ワクチンを待つ長蛇の列は6時間待ちという状況です。 アメリカでは、16歳以上の市民は国籍に関係なく誰でもワクチンが受けられます。 ワクチン接種会場をインターネットで探し、予約するだけで、列に並ぶ必要も無く、無料で接種できます。 ショッピングモールも接種会場となっており、そのモールのウェブサイトから予約ができ、予約時にワクチンのメーカーを指定することも可能です。 テキサス州はメキシコ人ワクチン旅行者にも人気が高く、手続きも容易です。予約の際にアメリカ国内での連絡先住所、そして簡単な個人情報を入力するのみです。 「とても段取りが良くて驚きました。」と、アメリカ在住の親族とともにワクチンを接種したメキシコ人、エリサベス・ゴンサレスさんはこう話します。「接種会場ではソーシャルディスタンスも保たれていて、5分後にはワクチン接種も完了しました。2回目のワクチンも同じ場所で接種されます。2回アメリカまで行かなければなりませんが、その価値は十分にあります。」 エリサベスさんのように多くのメキシコ人が早期にワクチンを受けることで感染への不安を解消したいと願っています。

ビジネスシーンもスタイリッシュで個性的に

日本人の職場での服装は、黒やグレー、紺など地味な色のスーツが主流で、派手な服やスポーツウェアで出勤することはまずありません。 しかしスタイリッシュな装いは、メキシコ人、そして日本人にとってもビジネスシーンで大切な要素です。 ここではTPOに応じたさまざまな種類のシャツを紹介します。

グアナファト州 では46自治体で 首長選挙を実施

来る6月6日にメキシコで選挙が実施される。国会議員、地方自治体の首長選挙、そしていくつかの州では知事選挙も同時に行われる。グアナファトでは18歳以上の有権者が、州内46市町村の首長選挙に投票する。 午前8時からメキシコ国内の投票所で一斉に投票が開始される。今回の選挙では8月9月生まれの選挙人でくじで選任された投票立会人が、公正に投票が行われるよう立ち会う役割を果たす。投票時間は午後6時まで。 投票方式 INEを有する成人が、現住所近辺の投票所に赴き投票箱に票を入れる。投票所の管理者が運営・開票を行う。 禁酒法 投票日には飲酒に伴う事故を防ぐため、アルコールの販売が禁止されている。 INEとは? 国家選挙機関の略で、国政選挙の運営並びに州選挙機関の監督を行う。有権者へ身分証明書を発行する。 IEEGとは? グアナファト州選挙機関 の略で、州選

注射器の薬局販売に 日本人が驚嘆

「注射器を薬局で購入し、隣人や友人に注射してもらう」というメキシコでは日常的に行われている行為は、日本人にとっては驚くべきことで、危険すら感じるでしょう。 日本では、厚生労働省に認定されている医療機関でなければ自由に注射器を購入することはできません。また、医師や看護師など医療従事者以外の人が第三者に注射することもまずありません。 コロナ禍の現状では、メキシコに住む日本人も投薬のために注射器を購入せざるをえませんが、医師又は看護師のもとを訪ねて注射をしてもらいます。 「一般の人に注射を頼むのは怖いですし、リスクが高いです。」とココ・メキシコの読者は語ってくれました。 薬局で注射器を購入すること自体が日本ではできないユニークな経験だそうです。 「日本ではあり得ないことですね。」と、メキシコ在住3年の佐久間ミレイさんは言います。 日本では注射の扱いもメキシコよりずっと厳しいそうです。 現在バヒオ地域に住む日本人の多くは、新型コロナワクチンをメキシコで接種することに懐疑的です。現段階では日本政府からの指示を待つそうです。