日本政府は、日本−メキシコ間の貿易や投資促進を目的とした特別な事務所をメキシコに設置している。この事務所では、日本との貿易を展開していく革新的な現地企業の発掘に注力している。
日本と世界の貿易・投資の拡大を目的とした日本政府機関である、日本貿易振興機構(JETRO)を通じて、メキシコでは現地企業との交流が進んでいます。
「日本では、この地域から日系企業とのビジネスに関心がある、革新的な起業家を探しています。」と、中畑ジェトロ・メキシコ事務所長はココ・メキシコのインタビューに答えています。
グアナファトには、すでに日本人にとって魅力的な会社があります。
それは、天候や季節に左右されず、コンテナで果物や野菜を生産する、世界でもユニークな技術を開発する農業分野の企業です。
日本人にとってこのグアナファト企業は、日本の農業問題の解決につながる良いビジネスチャンスだと捉えられています。「日本では気候が非常に厳しく、領土も限られているため、青果物の輸入率が非常に高い」と、中畑所長は説明しています。
また、日本人が注目しているメキシコの企業には、人工関節の製造に特化した工場があります。
「メキシコには、日本から投資に向けて動いている興味深い企業がいくつかあります。」
ジェトロ・メキシコは、日本企業の対メキシコ投資を促進するために地域の現地企業を発掘すべく、ハノーバー・レオン2022の期間中、スタートアップ・コンテストの開催に参画しました。
すでにメキシコに進出している日本の自動車メーカーも、現地のサプライヤーを求めています。
日本政府は440社の現地企業をデータベースに登録し、自動車メーカーの大手サプライヤーであるデンソーなどの企業が、現地で資材を調達するための情報を得られるようにしています。
日本からの投資が最も多いグアナファト州
メキシコには1270社の日系企業があり、その中でもグアナファト州は日本からの投資が最も多い州だと、中畑ジェトロ・メキシコ事務所長は言います。
マツダ、ホンダ、トヨタのグアナファト進出、そして広島県とグアナファト州政府の良好な関係により、日本からの投資の可能性も広がっています。
「グアナファト州はかなり広く、工業団地のスペースもあり、大きな自治体がいくつもあるので人口が多い州です。今後グアナファトにはさらに多くの日本企業が進出すると見込まれています。」
また、自動車産業に関連する企業だけではありません。
「医療機器や航空宇宙など、他の分野への日本からの投資を促進したい」と中畑所長は述べています。
現在、同州には200社以上の日系企業が進出しています。
「日本食、牛肉、魚、日本酒、銀行、そして映画やアニメなどの日本文化をふくめた日本製品のプロモーションに努めています。」