記: 飯塚 紗由
夏の季節がやってきましたね。暑いこの時期、日本で食べられる代表的な夏の食べ物やデザートを紹介したいと思います。
そうめん
夏の代表的な料理といえばそうめん。そうめんとは、小麦粉でできた細い麺で、一般的に夏に冷たいそうめんを麺つゆと共に食べます。生姜や茗荷と共に食べられることもあります。さっぱりしていて、夏の暑さで食欲がなくなる時期にも食べやすいです。
また、そうめんの食べ方の一つとして特徴的なのが「流しそうめん」。流しそうめんは、竹を半分に切ったものを利用して、水とそうめんを流し、箸ですくいながら食べます。みんなで楽しみながら食べることができる夏の風物詩です。
冷やし中華
そうめんの他に代表的な夏の麺料理が冷やし中華。中華と名前についていますが、日本発祥の料理で、冷やした中華麺の上に、ハム、きゅうり、トマト、もやし、錦糸卵などを乗せ、冷たいかけ汁と共に食べます。かけ汁は醤油ベースのものと胡麻ベースのものがポピュラーです。色とりどりの具を麺の上に彩りよく放射状に並べる盛り付けですが、この盛り付けは、富士山の形を表しているとも言われます。
地域によって特色があるものの、日本全国で夏の料理として知られており、俳句の夏の季語にもなっています。
最後に紹介するのはかき氷。かき氷とは削った氷にシロップや餡子、練乳などをかけたもので、日本で夏によく食べられるデザート。シロップの味は代表的なものでいちご、抹茶、メロン、ブルーハワイなどがあります。
かき氷の歴史は、平安時代にまで遡ると言われています。平安時代の有名な文学作品である、清少納言の「枕草子」に、かき氷に関する記述があるのです。
最近ではかき氷専門のカフェなどもありますが、夏祭りでよく売られています。暑い日本の夏、甘くて冷たいかき氷は欠かせません。
日本の夏の料理やデザートを紹介してきましたが、どれか気になるものはありましたか?
日本のスイカ割りとメキシコのピニャータ
夏の食べ物といえば、日本の夏のスイカはとても美味しいです。
メキシコではスイカ、マンゴー、メロンなどの果物類にチリ唐辛子をかけて売られているのをよく見かけますが、日本ではスイカに塩をかけて食べられることが多いです。しょっぱい塩をスイカにかけることで、よりスイカの甘味が増します。メキシコのみなさんも是非試してみてください。
また、「スイカ割り」という砂浜やイベントで行なわれる遊びもあります。こちらも流しそうめんと同じく夏の風物詩です。切っていないそのままのスイカを地面に置き、目隠しをした人が周囲の人の声を頼りに手に持った棒でスイカを割ります。より難しくするために、スイカを割る人は始める前に体を回転させてから始めることもあります。メキシコのピニャータに少し似ていますね。割ったスイカは美味しくいただきます。