BOOKレビュー『現役通訳夫婦が見たメキシコ自動車産業と今後』(Kindle版)
日々、自動車産業では労働文化の相違からメキシコ人と日本人の衝突が起きています。
著者の中塚アンヘル信也氏は「メキシコ人との仕事の進め方に悩む日本人の皆様」に少しでも役立っていただければと思い立ち、様々な企業での通訳を通じて得た実体験を元に執筆。
Amazon Japan/Kindle Storeで販売されているこの電子書籍は、通訳だからこそ見えてくる独自視点を分かり易い文書で表現しており、非常に実用的な内容となっています。(通訳の方はもう一つの著書も必見)
8章で構成されている本書は、スペイン人到来前の歴史から現代メキシコ人の一般的な特性等、観光ガイドでもある著者独自の興味深いトピックが並びます。
また、メキシコ人を知る上で外せないalbur(裏表のある言葉)、叱咤激励における文化の違い、敬称を重要視するライフスタイルについても触れています。
監修は日本メキシコのハーフ妻が手掛けており、番外編の辛辣寄稿も興味深い。最後に著者の中塚氏はインタビューで本書の狙いは「メキシコ人の良さとポテンシャルの再認識」であり、お互いに歩み寄ればより大きな可能性を秘めていると言います。
その本 a 話題の本
- 現役通訳夫婦が見たメキシコ自動車産業と今後(Kindle版)
- 費用:380円
- Amazon JAPAN:
著者:
- 中塚アンヘル信也
- フリーランス日西通訳
- 商学科卒業
- パラグアイ生まれ日系2世
- メキシコ在住13年
- 自動車業界6年目
その他の著書:
- ある通訳者の黒歴史(Kindle版)
- 価格:580円