日本では多くの学校ですでに対面授業が再開されていますが、メキシコでは継続するパンデミック禍での連邦政府及びグアナファト州政府の信号情報に基づき、イラプアト日本人学校ではいまだオンラインで授業が行われています。
そのような状況にも関わらず、児童たちはリモートでグループワーク活動をしています。その一環として、日本の童話で紙芝居を作成しました。
「桃太郎」は日本では誰もが知っている童話です。子供に恵まれないお爺さんとお婆さんのもとに、川から流れてきた大きな桃から生まれた元気な男の子がやって来ます。「桃太郎」はすくすくと育ち、立派な青年になりました。ある日、鬼に金品を奪われて困り果てる村人を見て、桃太郎は鬼ヶ島へ退治に行くと言い出しました。
島へ向かう途中、犬、猿、雉(キジ)に出会い、鬼退治を手伝うかわりにきびだんごが欲しいと言われ、桃太郎は快くだんごをあげました。こうして1人と3匹は鬼ヶ島に行き、村人たちの金品を取り戻したというお話です。
日本人学校の児童たちは、一人ひとりが家にある絵の具、紙、そして野菜などを使って紙芝居「桃太郎」の一場面をそれぞれ作成しました。
登場人物の制作にはズッキーニ、トマティージョ、トマト、ライム、ヒカマ、チャヨテ(ハヤトウリ)、ピーマン、チリ、豆類、トルティージャ、そしてサボテンなどの野菜も使用しました。
最後にそれぞれが作った場面をつなぎ合わせ、各自自分の紙芝居を演じて6分間の動画を撮影しました。
このように、新型コロナウイルスの状況下でも日本人学校ではクラス内での活動を強化する試みを実践しています。