建設から10年の月日を経てもプエルト・インテリオールの勢いは止まることをしりません。グアナファト州の最重要エンジンであり、国内最初の税関を備える工業団地です。
アリシア・サンチェス
2006年に操業が開始されたときは、その20万ヘクタールの敷地は広すぎると考えられていました。それが今となってはどうでしょう。現在プエルト・インテリオールは国内外の企業の工場でいっぱいになっています。優れた立地条件も功を奏しました。空港に隣接していることはもちろん、太平洋やメキシコ湾の主要港にも幹線道路が通じています。マンサニージョやベラクルスの港にはフェロメックス鉄道も走っています。また、プエルト・インテリールからシカゴまでは直通貨物列車でわずか6日間の道のりであり、アメリカとの商業関係を円滑にしています。
その20万ヘクタールの広大な敷地にはPirelli、Beiersdorf、Honda Lock、Guala Dispensing、 Mailhot、Faurecia、 Nestlé Purina、 Densoなどの工場があります。この10年間でGPI(グアナファト・プエルト・インテリオール)は16000もの直接雇用を生み出し、それに従い間接雇用の数も3倍になりました。GPI内の工場の多くは州に存在する5つの自動車組立工場の関連会社です。ジェネラル・モーターズ、マツダ、日野、ホンダなどの自動車工場のグアナファト州進出により、その下請け企業も増え続けているのです。
GPIには現在合計103社が工場を置いており、その内53社が自動車関連の会社ですが、プラスチック、食品、建設業、医薬品関連の工場もあります。全企業の半数は日本企業であり、その他21社がメキシコ、7社がアメリカ、6社がイタリア、4社がカナダ、同じくドイツも4社となっています。
GPIの中には4つの工業団地があり、今年の終わりにはすべての敷地が満杯となります。しかし、今年度開始予定のSky Plus計画のようにあらたに敷地を拡大したり、使用の多様化を目指した動きも見られます。