パンデミック状況下において、多くのメキシコ人がコロナウイルスによる咳の症状を抑える特効薬として玉ねぎを使用している。
メキシコでは昔から民間療法が用いられており、身近に手に入る自然の植物で病状を治癒してきました。今回は玉ねぎに焦点を当て、その効用や、なぜメキシコ人が天然の消毒剤であるかのように玉ねぎを家の隅々に置いているのかについて紹介します。
玉ねぎを包丁で切ると涙が出てくるものですが、このコロナ禍においては玉ねぎのおかげで何人もの人々が微笑んでいるのです。
生の玉ねぎは空気中にあるバクテリアやウイルスを吸収すると言われていますが、科学的な根拠はありません。それでも、メキシコでは多くの家庭で半分に切った玉ねぎを消毒剤として使用しているのです。
また、感染拡大が続く中で、玉ねぎはメキシコ人にとって咳の症状を和らげる効用があるとして使用されています。これまでも風邪、気管支炎、扁桃腺、そして咳など呼吸器系の感染症に効く民間療法として玉ねぎが用いられてきました。
一般的な使用法は生の玉ねぎを4つ、又は角切りにし、お皿に入れて眠っている間枕元に置いておく方法です。玉ねぎの匂いを嗅ぐだけでも気道が開き、呼吸しやすくなるでしょう。試してみませんか?家が玉ねぎ臭くなることさえ気にならなければ大丈夫です。
実は玉ねぎの90%は水で、残りの10%にはビタミンA、B、C、E、繊維や必須アミノ酸に加えて、リン、ナトリウム、カルシウム、硫黄、カリウム、マグネシムなど大量の栄養素やミネラルが含まれています。
また、玉ねぎには有機硫化物が含まれるため殺菌効果もあります。そのため体の免疫力を高め、風邪などの症状にも自然な予防薬として働きます。