福嶌新大使は、バヒオ地域での最初の訪問地として、レオン、グアナファト州都、アパセオ・エル・グランデ、そしてケレタロを訪れた。ディエゴ・シヌエ知事と会談し、トヨタ工場を訪問し、市場でエンチラーダを食した。
福嶌大使は約5000人の在留邦人と660社の日系企業があるメキシコのバヒオ地区を視察しました。
大使の公式訪問は1月24日にグアナファト州から始まり、その後26日にケレタロ州へ移動して公務をこなしました。
グアナファト州都
2番目に訪れたのは、州都グアナファト市。大使はグアナファトを代表する料理、エンチラーダス・ミネラス(トウモロコシのトルティージャにチリソースをかける料理で、辛くない)を食べるため、イダルゴ市場へ向かいました。
道中、バシリカやドローレス・イダルゴ教会などの美しい建築物や、ピピラの丘からの素晴らしい眺めを堪能しました。
¡Muchos callejones lindos e increíbles túneles!, ¡Viva Guanajuato!(たくさんの美しい路地と信じられないようなトンネル。グアナファト万歳!)と、自身のツイッターに書き込み、訪問時の写真を公開しました。
レオン
最初にグアナファト州のレオンを訪れたのは、メキシコで唯一の日本総領事館がある都市だからです。レオンに到着すると、板垣総領事の歓迎を受け、共にカテドラルや市庁舎を訪れました。
その後、グアナファトに進出している日系企業の代表者と会合を行い、企業の拡大過程や事業内容について意見交換が行われました。また、これらの企業が現在直面している課題や困難についても話し合われました。
そしてレオンに住む日系2世、3世とも面会し、彼らは祖父母がメキシコに来た経緯や、当時携わっていた活動、レオンの町へ移住を決意したいきさつなどを福嶌大使に語りました。
そこで大使は、日本人のメキシコ移住125周年や、日系人全国大会についても言及しました。
1月26日には、レオンを出発前にディエゴ・シヌエ・グアナファト州知事とプエルトインテリオール内の施設で会談しました。
福嶌大使は、州政府による日系企業や日系コミュニティへの配慮と支援が、日本とグアナファトの友好関係の強化に寄与していることに感謝の意を表しました。
また、知事の日本訪問の意向は、双方の経済関係強化、技術革新の推進、エネルギー分野に関する法改正に対する取り組みであるとし、謝辞を述べました。
同時に、大使は同州の在留邦人や日系企業に対する警備の強化を要請しました。
会談の最後には、福嶌大使がシヌエ知事とセルフィーで記念撮影を行い、プレゼントを交換しました。シヌエ知事からは、テキーラとレオン産の革製ブリーフケーズが、そして大使からは日本のウイスキーが贈られました。
アパセオ・エル・グランデ、グアナファト州
アパセオ・エル・グランデでは、2019年からピックアップトラック「タコマ」を生産しているトヨタ自動車グアナファト工場(TMMGT)を訪問しました。
この訪問では、同社の経営陣がクルマづくりに関する取り組みと現在の課題を共有しました。また、今後の展望についても意見交換が行われました。
大使は生産工程を見学し、「良き隣人であること」「環境への配慮」「カイゼンの生産方式に沿って家族のように働く」という同社の基本理念を強調しました。
ケレタロ
ケレタロでは、ASEMEJA(メキシコ帰国研修員同窓会)の会長と会談し、近日中に予定されている活動や、他の日系組織との連携の可能性などについて意見交換を行いました。
ケレタロ滞在中は、有名な水道橋やパロキア、手工芸品店などを訪れました。
また、ゴルディータス・デ・チチャロやエンチラーダス・ケレタナスなどのおいしい料理も堪能しました。
El sabor de los platillos, la atención y el ambiente, todo estuvo perfecto. ¡Viva la cocina de México!(おいしい料理、サービス、雰囲気、全てが完璧だった。メキシコ料理万歳!)と、ツイッターに投稿しています。