広島県とグアナファト州の両政府機関はここ5年間、教育・文化・スポーツ・経済などの分野で交流活動を行ってきました。 言語のハードルにも関わらず、相互に学びながら友好関係を築いてきました。 湯崎英彦広島県知事は、現グアナファト州知事であるディエゴ・シヌエ・ロドリゲス氏と新たに友好を深めるため、今回グアナファトを訪れました。 夕食会の席には両国の関係者が出席し、友好提携締結5周年を迎えるに当たり互いの努力を拍手で讃え合いました。
「報・連・相」 日本のビジネスマナー
自動車産業でデザイン分野に従事する日本人プロフェッショナルが、メキシコ人が日本人と上手くコミュニケーションを取れるよう、日本の職場環境の特徴を紹介 田中康晋さんは2001年から河西工業に勤務しており、日産自動車のモデルデザインなどを手掛けてきました。現在はカサイメヒカーナでデザイン部のディレクターとして活躍しています。カサイメヒカーナは自動車内装部品の製造・販売を手掛けており、ホンダ・メキシコ、マツダ・メキシコそしてダイムラーなどが主要取引先です。 今回ココ・メキシコへのインタビューでは、田中さんに日本の職場環境やビジネスマナーなどについて語っていただきました。 田中さんがメキシコに来られて何年になりますか? 毎日のルーティンについてお聞かせください。 メキシコへ赴任して1年半になりますが、数年で日本へ戻ることになります。毎朝7時半に出社し、30分の休憩時間を挟んで5時に退社します。日本では8時出社で5時退社、昼休憩は1時間でした。一見メキシコの方が労働時間が長く、休暇が少ないように感じますが、日本では年間を通して残業時間が多いのが現状です。 私の場合は毎日日本との会議があるので、19時半まで会社に残ります。 カサイメヒカーナのデザイン部ディレクターとしての職務内容は? 部の構成について聞かせてください。 デザイン部門は14名で構成されており、日本人2名メキシコ人14名です。アシスタントディレクターはとても優秀なメキシコ人女性です。日本ではデザイン部門のみに従事していましたが、メキシコでは会社の管理業務も兼任しているので日本とのコミュニケーションも図っています。 自動車部品デザインの開発は日本で行われるので、メキシコではデザインを調整して組み立てを行います。会議でデザインが承認され、そうでない場合は修正を加えます。 職場環境に関してメキシコで驚いたことはありますか? デザイン部の社員は皆、知らないことを学び、更に知識を深めようという意欲に溢れていて、その姿勢に感心しました。 メキシコの職場で一番苦労したことは? 部署の中でのコミュニケーションは英語でとるのですが、日本人にとってもメキシコ人にとっても英語は母語ではないので、時に問題が生じることもあります。 日本のビジネスにおけるメキシコ市場の重要性は? 日系企業にとって、世界のどの市場と比べてもメキシコでの経済成長は可能性を秘めています。河西工業も事業拡張や取引先との関係改善を目指してメキシコに重点を置いています。 職場環境でメキシコが日本から学ぶべきことは? 日本での職場規律をメキシコで適用することは容易ではありませんが、取引先からは日本の企業の特徴である規律ある態度が求められますから、時間厳守は鉄則です。時間厳守というのは、指定された時間までに要求されたタスクを完遂することです。 規律についてもう少しお聞かせください。 規律とは秩序を維持することです。これは国籍(日本人であろうがメキシコ人であろうが)に関係なく、プロとして誰でも守らなければならないことです。 メキシコ人と日本人が共に働く職場環境を改善するためには? 日本には「報・連・相」というビジネスマナーが存在します。 「報告」は任務を受けたものが上司に状況報告すること、「連絡」は関係者に情報(事実)を知らせること、「相談」は物事を決定する際に他の人に意見を求めたり話し合いをすることを意味します。 私の意見ですが、日本人上司は常にこのマナーを重視しているように思います。それを怠れば不要なトラブルを招く原因にもなりかねません。危険性がある問題は避ける必要があります。 最後に日本人と職場を共にするメキシコ人に3点アドバイスをお願いします。 1点目:常に上司とコミュニケーションをとること。 2点目:私たち日本人が仕事をしているとき、メキシコ人は私たちが何か不機嫌だと思いがちですが、集中しているだけですので普通に声をかけてください。 3点目:どんな状況でも連絡することを忘れないでください。時にメキシコ人同士、又は日本人同士だけでコミュニケーションをとりがちですが、皆が事実を知ることが大切です。
セルバンテス祭で日本音楽
メキシコ国内でも有数の芸術祭、国際セルバンテス祭が10月にグアナファトで開催 今回のイベント情報では、国際交流基金推薦の日本伝統音楽のコンサートを紹介します。 三味線奏者の大野敬正さんと和太鼓奏者の古立ケンジさんによる、伝統音楽を現代風のスタイルに進化させたライブパフォーマンス。「伝統音楽を守りながら伝統音楽を壊す」が大野さんのモットー。 大野さんが演奏する津軽三味線は津軽地方(現在の青森県西部)で成立した三味線音楽で、古立さん演奏の和太鼓は一般的に残響が非常によく響き、余韻が残る音を特徴としています。 この二人のライブイベントは、10月24日午後11時より、グアナファト市のサン・ガブリエル・デ・バレラ庭園で開催されます。 今回が初めてのメキシコツアーで、10月22日から27日にかけて、イラプアト市、グアナファト市、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス、そしてメキシコシティの四カ所を回ります。本来の伝統的なスタイルとは別に、進化系の邦楽パフォーマンスを披露します。
グアナファトと埼玉から アーティストが集結
展覧会「合流点:グアナファト−埼玉 視覚探求」を開催 日本とメキシコ、それぞれの国の芸術家が集結し、現代美術を通して両国の対話を創り出すことを目的とした、ビジュアルアート展覧会が開催されます。 展覧会「グアナファト−埼玉 視覚探求」には、日本の埼玉県から18名、そしてグアナファト大学卒のメキシコ人アーティスト18名がそれぞれ出展します。 展覧会は8月12日から9月13日まで、グアナファト大学のポリバレンテ・ギャラリーで一般公開され、絵画、版画、デッサン、彫刻、サウンドアート、そしてファウンドオブジェクトなどが展示されます。 この展覧会は日本の芸術家、星晃氏(ネブラ現代美術フェスティバル協会メンバー)が日墨間の文化交流を目指して、それぞれの国のアーティストを集結したことで実現されました。 今回はグアナファト市とセラヤ市での展示となり、2021年には埼玉県で開催される予定です。 この展覧会は両国の文化交流の強化、そして将来的なプロジェクトの促進など日墨間の関係を深める模範となるでしょう。 日本人招待アーティスト: 植野智子、大西房子、奥野由利、岸上嘉世子、金原京子、小金富美子、五嶋稔、佐藤淳一、城下万奈、田島和子、達和子、長沢晋一、野村直子、星晃、百瀬裕明、山本和子、ゆうこゆう、大島由美子 メキシコ人招待アーティスト: アレハンドロ・モンテス・サンタマリア、アナ・クラウディア・ナヘラ・アビラ、アンタール・トレホ・ボレス、アドリアナ・ラポソ、ベアトリス・ガルバン・サルディエルナ、カルロス・アンドレス・アンギアノ・パントハ、ガブリエラ・ナタシャ・ガルシア・ゴンサレス、ウゴ・アレグリア、アルラン・エストラダ、ヘスス・アスピタルテ・アルマゲル、ジョセリン・オヘダ、ホセ・カスタニェダ、カレン・オブレゴン、ルシア・アルバレス、マリソル・ゲレロ、パウリーナ・ロメロ グアナファト市展覧会: 8月12日〜9月13日 グアナファト大学、ポリバレンテ・ギャラリー セラヤ市展覧会: 10月18日〜11月17日 カルチャーセンター 講演: 画家 星晃氏 文化フォーラム、Ibargüengoitia講堂 グアナファト州レオン市 10月19日 彫刻家 長沢晋一氏 8月13日午前10時 グアナファト大学ビジュアルアート科 グアナファト市
グアナファトの学生が日本へ留学
州政府の留学プログラム「いざ、日本へ(Rumbo a Japón)」では、学生の起業家精神向上を支援。 州政府のプログラムにより、グアナファトから10名の大学生が、多文化環境におけるスキルアップを目指して3週間日本へ留学します。 勤勉な学生を対象に留学支援を行う州政府機関、Educafinが日本への留学生を募集するのは今回が初めてです。近年深まりつつあるグアナファトと日本の経済関係を考慮し、リーダーシップがあり、日本に興味をもつ学生の留学支援は今後も継続される見込みです。 留学時期は今年の夏で、学生には日本で学んだ知識と経験をグアナファトに還元することが望まれています。 この留学プログラム「いざ、日本へ(Rumbo a Japón)」は、Edcafin とメキシコ霊友会の共同事業として実施されました。 プログラムでは、地域社会への貢献、勤勉であること、英語力に長けており、日本語学習経験があること、などの選考基準を経て留学生が選ばれました。 応募者67名の中から10名が選出され、留学生は成田、大阪、奈良、京都、広島そして東京などの町を訪れ、文化、教育、政治、そしてアジアのリーダーである日本の経済発展についても触れる機会となります。 留学生たちは帰国後、日本での経験を踏まえた社会プロジェクトを立ち上げる予定です。 留学生リスト:ディアナ・エリサベス・マルティネス・ラミレス、アラン・ジオバーニ・ガブリエル・マルティネス・ゴメス、パベル・ウリアノブ・ガルシア・クルス、カロリ・ナ・ハカル・プラド、マリア・フェルナンダ・ムニョス・チャベス、アルレット・フリエタ・マシアス・アンドラデ、アベル・ペレス・ムニョス、マウリシオ・オロスコ・ポンセ・レオン、エスデラ・デル・ロシオ・ペレア・ドンディエゴ、ホアナ・ジャケリン・ガルシア・メデル。
日本の「海の日」: 家族の祝日
太平洋と日本海に挟まれた日本列島は6852の島で成り立っている島国です。広大な海に囲まれているこの国では、海の懐の深さ、同時に怖さをを認識しながら人と海が共生していく必要があります。 「海の日」は海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う日です。数年前までは、明治天皇がはじめて船に乗船され東北地方を巡幸された後、横浜に到着された7月20日に祝日が制定されていましたが、現在では7月の第3月曜日に変更されました。この日多くの人々は家族で海水浴を楽しんだり、水族館や海沿いで行われるイベントへ出かけます。また、夜には海辺で花火大会も催されます。 日本は海から多大な恵みを受けてきた国で、その数々の港はこれまでの対外関係において防壁の役割を担ってきました。現在「海の日」は国民の祝日として親しまれており、日が長くなる夏の訪れを家族で楽しむ一日です。
広島県知事のグアナファト来訪
グアナファト州と広島県の友好提携強化を目的として、広島県知事が7月28・29・30日にグアナファトを訪問されます。 この外遊期間中に湯崎英彦広島県知事は、ディエゴ・シヌエ・ロドリゲス グアナファト州知事との会談、またグアナファト州議会議員との会合などを行う予定です。 広島県とグアナファト州の友好関係はマツダ社のサラマンカ進出以降7年を迎えており、その交流は文化、教育、経済、スポーツなど多岐に及んでいます。 今回の訪問で湯崎知事は、2020年開催の東京オリンピックに出場するグアナファト出身のスポーツ選手を広島でもてなすことで、友好提携をさらに深めたい考えです。 7年前、ミゲル・マルケス前州知事が広島県との友好提携を締結した際に同席したベアトリス・ヤマモト氏は、「広島県知事はグアナファトの地、そして人々に多大な敬意を払っています。」と述べています。 訪問中にはミゲル・マルケス前州知事との会談も予定されており、他にも新設されたグアナファト日本人学校や、広島祭りなどへも足を運ばれる予定です。
グアナファト 日本人学校開校
バヒオ地区在住の日本人子女を対象とし、日本の教育課程に準じた小学部と中学部の教育を提供する日本人学校がイラプアトに開校 グアナファト州最初の日本人学校が先日イラプアトに開校しました。日本人児童・生徒が日本から派遣された教員から日本の小・中学校と同じカリキュラムで教育を受けるシステムです。 現在バヒオ地区に住む6歳〜15歳の日本人子女が25名在籍しており、月曜日から金曜日まで授業を受けています。 日本人学校は4月10日に開校し、文部科学省からの派遣教員はじめ13名の教員により,国語,社会,算数(数学),理科,音楽,図工(美術),体育,英語,スペイン語などの授業が行われています。 長山正宏校長によると建設中の新校舎の進捗状況は20パーセントで、8月末には完成し、来学期には新校舎が使用開始される予定です。 新校舎の所在地もイラプアトで、レオン、セラヤ、サンミゲル、ケレタロ、そしてイラプアトから毎日通学している児童・生徒達がアクセスしやすい場所に建設されています。 現時点ではまだ試行期間中のため児童・生徒数は25名ですが、来学期からは新校舎で50名以上の在籍数を見込んでいると、長山校長は述べられました。
祝 母の日
メキシコでは毎年5月10日が母の日です。この日は母への日頃の感謝の気持ちを伝える日で、日本では毎年5月の第2日曜日に制定されています。 メキシコ人はこの日、母にプレゼントや花を贈ったり、外食をしたり、セレナータ*でお祝いすることもあります。また、幼稚園・小学校などでは母の日のイベントが開催されます。 5月10日はどのレストランも満席で、街の通りには花束が売られ、店舗では母の日ギフト専門のコーナーや値引き販売が行われます。小学校では通常母の日のイベントが行われ、子供たちが愛情を込めて歌や踊りを披露します。 日本では母の日に子ども達が早起きをし、「母の日、お母さんいつもありがとう」と感謝を伝えます。メキシコほど盛大なお祝いではないにしても、この日はカーネーションの花や、感謝の手紙などを贈る習慣があります。 メキシコでは母の日はとても重要な日で、クリスマスに次ぐ家族の祝日でもあります。「良き母親像」の概念が強い、メキシコならではの風習を象徴しています。 メキシコ人女性は若年出産する傾向があり、2016年の統計では10歳〜17歳で出産した母親が全体出産数の42.1%を占めました。 この母の日、メキシコ人は「ママ、おめでとう!」と言うのに対し、日本人は「お母さん、ありがとう!」とそれぞれお祝いの言葉を述べます。