日本の大手自動車メーカーであるトヨタ社はグアナファト州アパセオ・エル・グランデ市に新工場を建設し、タコマモデルを年間10万台生産する予定です。 新工場の竣工式でアパセオ・エル・グランデのモイセス・ゲレロ・ララ市長は、「アパセオ・エル・グランデの町が魅力ある投資先になっていることは間違いありません。」と述べ、トヨタの進出が自治体に大きな利益をもたらしていると強調しました。 「この素晴らしいプロジェクトに参加できることを誇りに思います。町に収益をもたらすだけではなく、市民にとっても雇用を得る大きなチャンスです。 同時にこの変化がもたらす新しい状況に対応していくことも重要です。アパセオ・エル・グランデは以前と違って、世界中が注目する自動車工場を有する町なのです。 自治体も様ざまな局面で最善の努力を尽くしており、例えば各教育機関とも連携し、研修などを経て住民が即戦力として働けるよう協力しています。 また必要な場合にサポートできるよう、部品供給業者とも常時コンタクトを取っています。 投資誘致に関しては企業情報センターを介して、様ざまなセクターの企業がこの町に新規投資を検討中です。 現時点ではアメリカ系自動車メーカー、カナダ系の冷蔵・冷凍業者、そして国内の化学メーカーなどと取引を行っている最中です。 アパセオ・エル・グランデは今まで以上に活気にあふれており、工業立地上の優位性や、サプライチェーンそして何よりも町の人々の温かさなどを考慮すると、これからも格好の投資先となるでしょう。」
「タコマは誇り高きメキシコ産」
アパセオ・エル・グランデに位置する世界最先端の自動車工場であるトヨタ・グアナファト工場で、北米の自動車市場向けにピックアップトラック「タコマ」を生産する。 米国で販売台数上位を占めるピックアップトラックの生産がグアナファトで開始します。最新技術と業務の効率化に取り組むことで、グアナファト工場では年間10万台が生産される予定です。 トヨタ・グアナファト工場のフアン・フランシスコ・ガルシア・ロペス社長はココ・メキシコの単独インタビューで、工場の操業開始、社員研修プログラム、そして社内での日本人・メキシコ人社員の適応について話してくださいました。 1. このグアナファト工場が世界中にある他のトヨタ工場と違う点について教えてください。 トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・デ・グアナファトは革新的な生産技術を導入して設計・建設されており、製造過程において省エネや水の効率利用を促すシステムを取り入れています。例えば過程で使用した80%の水は浄化システムを経て再利用され、高度な排水処理システムで周辺の環境に気を配っています。 2.グアナファト工場でタコマモデルを生産するに至った経緯は? 北米市場では年々この種のトラックに対する需要が高まっているため、それに対応した結果です。タコマは北米で最も販売数の多いピックアップトラックなので、効率的かつスピーディーに生産していかなければなりません。 3. ピックアップトラック1台の生産に要する時間は? 現時点ではまだ工場も調整稼働中ですが、徐々に生産台数を増加しながらフル稼働させていきます。グアナファト工場の年間生産可能台数は10万台で、2021年も同様の生産目標を掲げています。 4. 直接、及び間接雇用者の数は? 現在グアナファト工場には1000名の社員が勤務しており、組み立て、塗装、プラスチック成形、品質管理、塗装、プレスなどの製造部門と、事務職などをそれぞれ担当しています。 また間接雇用に関しては、サプライヤーや関連業者を含め約1万人の雇用を創出しています。 5. そのうちメキシコ人従業員の割合と役職は? 社員の大半は近隣在住のメキシコ人です。60%はセラヤ、そして40%はアパセオ・エル・グランデ、又はその周辺の農村出身者です。日本人とアメリカ人の割合は全体の4%程度です。 6. この規模の工場を建設するための投資額は? 約7億ドルです。 7. メキシコで操業を開始するにあたって直面した問題は? 一番の課題は取決め通りに2019年末に稼働開始させることでした。従業員を始め、多くの関連企業の皆さんのプロフェッショナルな姿勢と努力のお陰で、高度な技術とメキシコ人作業員の手でグアナファト工場最初のタコマ車生産が可能になりました。 8. トヨタ工場の他の海外生産拠点は? 北米(メキシコ、アメリカ、カナダ)には製造事業体が14ヶ所あり、他国にも様々な地域に拠点を構えています。 メキシコにはバハ・カリフォルニア工場とグアナファト工場の2拠点でタコマモデルを生産しています。 9. メキシコ人社員の研修や日本人社員との人間関係の適応プロセスはいかがでしたか。 従業員全員が最高水準の安全性と品質管理を目指し、それぞれの製造過程で必要な技術トレーニングを受けました。トヨタの研修プログラムでは、従業員各々が自主的に考え進歩する人づくりや、常に組織を進化させていく「カイゼン」という概念などの基本理念を学びます。 10. トヨタは投資の磁石のように次々に自動車関連会社を引き付けていますが、今後何社くらい関連日系企業が進出してくると予想しますか。 2003年のトヨタメキシコ操業開始以降、北米地域での戦略としてサプライチェーンを発達させてきました。グアナファト州内だけでもサプライヤー企業は約240社あります。 11. トヨタと同じ地域に拠点を置く他の日系自動車メーカーとの関係性は? トヨタは新工場建設に関して、常にその地域と良好な関係を築くことを心がけています。今回に関してはグアナファト州そしてアパセオ・エル・グランデ市、更に周辺企業とも協力し合い、地域や住民の方々のプラスになるようなプロジェクトに参加していきたいと思っています。 12. グアナファト州の自動車産業は今後どう展開していくでしょう? トヨタはグアナファト州に進出し、この地域の発展に貢献できることを非常にうれしく思っています。 今後もメキシコへの投資、生産、そして雇用創出などの計画を継続していく意向です。 13. トヨタの企業理念とは? 企業理念の2つの柱は「知恵と改善」と「人間性尊重」です。この理念をメキシコ、そして全世界のトヨタで働く人々が共有し、実践しています。
アパセオ・エル・グランデで トヨタ操業開始
グアナファト州アパセオ・エル・グランデにて、遂にトヨタが今年12月に稼働を開始します。投資額は9億4700万ドルで、グアナファト工場では国内そして輸出マーケットに向けてピックアップトラック「タコマ」が生産されます。 2016年11月にアパセオ・エル・グランデでのトヨタ新工場建設が発表された当初は小型車「カローラ」の生産が計画されていましたが、アメリカでドナルド・トランプ大統領が就任した後に生産車種が「タコマ」に変更されました。 年間生産台数は約10万台で、約2000人の雇用が見込まれています。 グアナファト州経済開発庁は、トヨタの稼働に向けて地域の225名を対象にした特別研修をサポートしてきました。 トヨタメキシコ社データ 生産車種:ピックアップトラック「タコマ」 生産台数:年間10万台 投資額:9億4780万ドル 従業員数:約2000人 用地面積:約607ヘクタール 工場面積:18万平方メートル
日本-グアナファトの 関係強化を図る
岡本三成外務大臣政務官とミゲル・マルケス・マルケスグアナファト州知事は、グアナファト州と日本の交換研修プログラムの拡張に合意しました。伯耆田修在レオン総領事もこの会合に参加し、グアナアファト州の日本人学校開校における政府の助成に謝意を示されました。 また「国境なき研修」プログラムを通じて、日系企業に通用する人材育成の為の学生そして労働者に対する支援も発表されました。 サン・フェリペの日系企業 住友電気グループの子会社であるSistemas de Arneses K&Sが、6月にサン・フェリペ・トレス・モチャス工業団地に新設されました。この工業団地においては初めての日系企業進出となります。 投資額は470万ドルで、自動車用ワイヤ—ハーネスが製造されます。敷地面積は7000㎡で、220名の従業員で操業が開始され、900名まで増員する予定です。 イラプアトのエラストミックス社 5月末に日系企業エラストミックス社が操業を開始しました。 カストロ・デル・リオ工業団地に1700万ドル以上を投資して新設された工場では、年間7000トンの自動車用カーボンマスターバッチ(CMB)の生産が行われる予定です。 TOYOTA新工場の建設進む グアナファト州政府とトヨタ自動車は、アパセオ・エル・グランデに建設中の工場周辺の道路インフラ整備に向けて、現在共同で取り組んでいます。6月にはトヨタ自動車・久我高輝社長とミゲル・マルケス・マルケス州知事が会合を行い、建設工事を期日通りに遂行し、雇用創出と地域の発展に貢献することが再確認されました。
トヨタグアナファト工場 稼働開始時期の変更
トヨタ自動車はメキシコ工場の稼働開始を遅らせ投資額を減らすことを決定した。 当初トヨタ自動車のグアナファト工場は持続可能な競争力と柔軟性を兼ね備えた組み立て工場で2019年末に稼働すると発表していた。 しかし“グローバルな経営戦略のため”と当初の方針を変更した。 グアナファトへの投資は10憶ドルから7億ドルへ変更されることになった。 “トヨタ自動車はグアナファトに7億ドルの投資でタコマを10万台生産することで承認を取った”とコメントを発表した。 2016年にグアナファト州のアパセオ・グランデで工場の起工式を行ったときには71社目の日系企業進出となった。 当時ココメキシコのインタビューに答えてくれたトヨタ・グアナファト社長のマイク・バファン氏は2019年半ばには工場が操業開始し年間で20万台のカローラの生産が始まると伝えていた。 アメリカ大統領選挙からメキシコに工場を建設しアメリカに輸出する企業を攻撃してきたトランプ氏が大統領になると、トヨタも経営戦略上計画の一部を変更せざるを得なくなった。 グアナファト工場はこれからバハ・カリフォルニアの工場と連携してタコマを生産することになった。年間10万台の生産を目指す。投資額の総合計10億ドルのうちの3億ドルはカローラの生産を2021年からアメリカ国内でするための設備投資に使われる。
トヨタが市場に与える影響
パブロ・セサル・カリージョ 新聞記者 グアナファト州政府とトヨタは15年に渡って工場誘致の話し合いを重ねてきた。 容易な交渉ではなかった。 2009年にはすでにグアナファトへの工場誘致は決定されていたのに世界経済危機に見舞われ計画は流れた。そして2011年再び計画がまとまったところで今度は日本が東日本大震災に見舞われた。 万全の準備で待ち望んだ2017年。市場全体を揺るがすような決定を下された。トヨタは当初予定していたカローラの生産プロジェクトを変更したのだ。投資額も減額された。 トヨタは難しい決断をしなければならなかったのだ。 2017年トランプ政権の誕生によって自動車産業もアメリカ国内での生産増加を迫られ、メキシコに工場を置く自動車産業に国境税をちらつかせ圧力をかけてきたのだ。 それでも グアナファトのトヨタ工場は健在だ。世界経済危機や東日本大震災そしてトランプ大統領にも屈することはない。
グアナファトのトヨタは カローラからタコマへ製造車種の変更
日本のトヨタからグアナファトにあるアパセオ・グランデ工場でカローラの生産を見送ることになったと通達があった。これを受けてグアナファトの工場は2020年の終わりに稼働を開始することに変更した。 この決定にはマツダが5%の株式を取得したこと、技術協力してアメリカに2021年に製造を開始できる工場の建設を行うこと。そこでメキシコ工場で生産予定であったカローラの生産を開始することになったからだ。このアメリカの工場でカローラを年間30万台生産する予定だ。 こんな状況にも関わらずアパセオ・グランデの工場では1600万ドルの投資に拡大されることになった。2000名の雇用が見込まれている。年間で10万台のタコマの生産を目指している。また新車種のDeportivo Utilitario (SUV)の生産もグアナファト工場で行う。 メキシコのトヨタはこの変更について現在メキシコのバハ・カリフォルニアで製造されているタコマを増産する計画に切り替わったと説明した。アメリカでタコマは一番販売されている日本車からだ。 2017年1月から7月までアメリカでのタコマの売り上げは3.6%も伸びた。台数では20万2千688台だった。 はじめはグアナファト工場で2019年にカローラの製造を開始し年間20万台を生産する予定であった。 製造車種の変更により製造ラインの機械や部品の調達の関係で予定していた時期の一年後に工場を稼働させる決定を行った。
日本車が メキシコを征服
2017年上半期の自動車販売台数の半分が日本車 Por Violeta Bermudez 過去9年間でメキシコにおける日本車の販売台数は35%から50.8%に伸びた。 これは日本車がメキシコ国内の市場において低コストのメンテナンス、燃費の良い車として評価されているからだろう。 メキシコ自動車産業協会( AMIA)によると10年前は50%の市場シェアがあった フォード、クライスラー、ゼネラルモーターズなどのアメリカの自動車会社は 29%の市場シェアにまで落ち込んだ。 2007年1月から6月までの上半期間でアメリカ自動車業界の低迷が続く中 日産自動車は24.7%の市場シェアを獲得。それに続いてトヨタ自動車が6.9%、ホンダ自動車が5.9%の市場シェアを獲得した。 自動車市場の専門家はアメリカの自動車メーカーの低迷の原因の一つは“トランプ・ショック”ではないかと見ている。 フォードはメキシコ人が選ぶ好きな自動車メーカーとして6位から8位に転落しこの半年間で8.2%も売り上げを落とした。 ヨーロッパの自動車メーカーの市場シェアは20.6%で過去5年間 安定した市場シェアを堅持している。 日産:販売台数トップに メキシコ自動車産業協会(AMIA)によるとメキシコで最も販売台数の多かった トップ10の中で4車種を日産自動車が占めた。 第1位と第2位はVersa と NP300がそれぞれ4万3千927台、3万8千716台の売り上げを記録した。これは去年に比べて10.8%も販売台数を伸ばした。 Marchも第6位にランクインし2万7千157台で12%も売り上げを伸ばした。 それとは対照的に長年最高販売台数を記録していた Tsuru(現在は生産停止)は31.1%も減少し1万7千51台にとどまった。 AMIAによるとメキシコにおける年間自動車生産台数が33万4千606台増加し4.9%の増加率になったと発表した。このうち輸出される車は27万6千626台で去年よりも12%増加した。メキシコで最も多くの車が生産され輸出された 記録的な数字となった。国内では対照的に販売台数は5.3%減少し12万7千410台の売り上げにとどまった。