メキシコ人が繰り出す“恩着せ”のタイミング 筆書「現役通訳夫婦が見たメキシコ自動車産業と今後」では多くの共感・納得の声を頂いていますが、本シリーズは著書に書き切れなかったこぼれ話&メキシコ人向けの内容でお届けしていきます。 第5回目は「仕事における恩着せがましさ」です。ある日の事、部下の手配が納期に間に合わないトラブルが起きました、本人は初めての業者に対して適切にフォロー(管理)が出来ていなかったのです。 本人の為にと心を鬼にしてキツく叱ったら「私は今まで貴方のお願いを優先的に取り組んで、残業や休日出勤もこなしてきた。なのに1回ミスしたぐらいで何よ」という回答が返ってきたのです。そこで思い出したのは、「それはそれ、これはこれ」と、それぞれを区切るのが日本人、「過去を累積して考える」のがメキシコ人だという事。 そして今回のように窮地に陥ると「過去の恩」を小出しにして温情処置を引き出そうとする人が多いです。何故かというと、お願い(残業命令等も含む)を聞いてあげる代わりに何か見返りを求める事は当然という文化が根付いているからです。分かりやすい例でいうとチップですが、仕事上では「いざという時の温情返し権利」を貯めていっているのです。「何々してあげたのに」、今日もそんな会話が聞こえてくる気がします。
グアナファト州で新たに移民局を設立
グアナファト在住の日本人は、移住者としてグアナファトで快適な生活が過ごせるよう州政府より支援を受けられる。 今では日本人はグアナファトの新たな住民であり、ディエゴ・シヌエ・ロドリゲス州知事は移住者に直接対応する機関として新たに移民局を設けました。 移民局では主にアメリカへと移住するメキシコ人や、グアナファトへ移住して来る外国人への相談窓口となる予定です。 初代局長は、移民問題やメキシコ−アメリカ関係に詳しいフアン・エルナンデス氏が就任されました。 グアナファト在住の日本人コミュニティの数は約5000人で、フアン・エルナンデス局長はインタビューで日本人との関係をこのように語ってくださいました。 「日本人コミュニティはグアナファトで大変歓迎されています。いろいろな形で州の発展に貢献してくれていますし、すでにグアナファト住民の一部としてこれからも更に関係を深めていきたいと思います。」 移民局では日本人コミュニティのニーズなど、直接意見交換をするため、各代表とのミーティングも予定しています。 これまではグアナファト州政府とメキシコ外務省がそれぞれ日本人に対応していましたが、今後移民局の台頭が期待されています。 「在レオン日本領事館を通してグアナファト州在住日本人との交流を図るプログラムを作成し、移住者の生活向上に繋げていくのが目的です。」 また、文化・教育・スポーツなど様々な分野に双方が協力しながら取り組んでいく予定です。 「互いに理解を深める為にはどんどん提案を出していただくことが重要で、日本の文化について更に知識を深め、日本人コミュニティが必要としている問題の解決に取り組みたいと思います。」
日本からの救援隊
日本からメキシコ地震で被災した行方不明者の捜索に救援隊が駆けつけた 2017年9月19日マグニチュード7・1の地震がモレロス州、プエブラ州、メキシコシティを襲った。300名以上が犠牲になり崩壊した建物も数多く甚大な被害が出た。 各国から駆け付けた救援隊の姿に多くのメキシコ人は勇気付けられた。その中に日本からの救援隊員の姿もあった。 困難な状況に手を差し伸べてくれる友人は本物の友人だというが今回日本が見せてくれた姿はまさに本物の友人の姿であった。 72人の救援隊と4匹の救助犬はメキシコ人と共にがれきをかき分け行方不明者の捜索と救助にあたってくれた。その厳粛な姿は甚大な被害をうけたメキシコに対する敬意と尊厳にあふれていた。 日本の救助隊はメキシコシティの空港到着から拍手で迎えられ 地震で崩壊した捜索救出活動の現場で懸命の救助活動にあたってくれた。 中でもメキシコ人に深い共感と生命の尊厳を日本人は救出活動の中で見せてくれた。残念ながら倒壊現場で遺体が発見された時、救出活動が打ち切られた時彼らは流れる国歌に合わせて心からの追悼を表してくれた。 メキシコ人は日本の救援隊が見せたメキシコ人への敬意を改めて感じることができた。そして彼らを再び拍手で見送った。 ありがとう 日本! “まさかの時の友は真の友” 日本からの緊急救援隊の帰国に伴い、日本大使館の公式サイトから投稿された高瀬寧大使からお礼の言葉をここに紹介する。 皆様 こんにちは。日本国大使の高瀬寧です。このたび甚大な被害を被ったメキシコの皆様が私たち日本からの緊急救援隊を大きな拍手で温かく迎えてくださったことに心より御礼申し上げます。また大使館のホームページで温かいメッセージをお送りくださった方々 お電話をくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいでございます。9月27日に最後の緊急救援隊が日本へ帰国いたしました。これからも日本はメキシコ政府の要請に協力を続けてまいります。 日本とメキシコはどのような状況にあろうと私たちは友好国であります。ことわざに“まさかの時の友こそ真の友”とあります。 私たちはいつでもメキシコの味方です。がんばれメキシコ