在レオンの鈴木康久総領事が、メキシコに別れを告げました。
ココメキシコとのお別れインタビューにおいて、領事は、日本人に対するメキシコの人々の温かい心遣いと、自動車産業に従事する人々の多大な努力に感謝しました。そして、次期領事に着任する伯耆田修(ほうきだ おさむ)氏が、更なる経済・文化的発展を経験することになるだろう、と話しました。
レオンでの最後の日々、いつもの変わりない笑顔で鈴木康久氏はココメキシコのインタビューに答え、初の在レオン日本国総領事としての2年間の経験について話してくださいました。
メキシコを離れられるということですが、今のお気持ちは?
悲しいですね。レオンに住んで、非常に幸せでした。フェリアを楽しみましたし、皮のカバンやベルト、財布を買ったり、スケートリンクやサーカス、いろいろなパーティーにも行きました。ここでの生活は最高です。
メキシコの何が、特に懐かしく感じられるだろうと思われますか?
私の好きなメキシコ料理、チラキーレスとポソレでしょうね。緑のソースをかけて目玉焼きをのせたチラキーレスはとてもおいしいですし、赤いポソレが大好きなんです。
ご着任当時と比べた今現在のバヒオ地区の重要な変化とは?
日本人とメキシコのさまざまな機関が協力し、音楽や踊りなどの文化を紹介する催しを行ってきました。以前はグアナフアトには、こうしたイベントはありませんでした。日本について、メキシコの皆さんにもっと知っていただけたらと思っています。
バヒオ地区に住んでいる日本人の皆さんについては、どのように感じていらっしゃいますか?
日本の人々は、とても幸せです。多くの人が、グアナフアトでの生活を楽しんでいます。落ち着いた環境ですし、気候も良く、地域の人々はとても気さくでフレンドリーです。なので日本人も少しずつメキシコの生活になじんでいっているようです。
グアナフアトの未来について、どのように考えますか?
今後更に自動車産業のメキシコのサプライヤーが増え、益々専門化していくでしょう。グアナフアトは多くの国の羨望の的となるでしょう。多くの有能なエンジニアや技術者がやってきて、世界的に知られるようになると思います。
2年前、日本企業はどのくらいありましたか? 現在は?
2年前はグアナフアトに150の日本企業があり、現在は220です。バヒオ地区全体では、600社にのぼります。
バヒオ地区に在住する日本人はどのくらいいますか?
グアナフアト州に、約2千人の日本人が住んでいて、バヒオ地区全体では6千人くらいです。
バヒオ地区で生まれた日本人、または日系の子どもたちはどのくらいですか?
約40人です。多くが、父親がメキシコ人で母親が日本人というケースです。
日本はどのようにメキシコに影響を与えたと思われますか?
あまり多いとは思いません。逆にメキシコ人が日本人にたくさんの影響を与えていると思っています。例えば、どのように仕事と楽しみを結びつけるのか。日本では、私たちはあまり楽しみ方を知りません。パーティーもやらないし、映画館にもあまり行きません。だから、私たちはメキシコでどのように楽しんで生きるか学んでいるのです。ここでは生きることがもっと幸せです。だから日本人はメキシコで、もっと幸福感を感じるのです。
メキシコを去られて次のお仕事は?
日本政府からの指示を待っているところです。おそらく、ラテンアメリカのどこかの国に赴任することと思います。
何かメキシコのものを持っていかれますか?
テキーラを!大好きなんです。ボトルをたくさん持っていきますよ。