ドローレス・イダルゴのラベンダー畑は、ラ・コロラダ地区の農家が、雇用を生み出し、経営者となるために、ラベンダーの可能性を信じて14年前から手入れしてきた。
ドローレス・イダルゴの畑に植えられたラベンダーの成長とともに、ラ・コロラダ地区の就農者が増加するなど、農業経営も発展しています。
農家が力を入れているのは、リラックス効果がある香りを放つ、ラベンダーの花を生かすことです。
何年も干ばつが続いたので、農家の人々は方向転換を余儀なくされました。豆やトウモロコシの栽培をやめ、ラベンダーを植えることにしました。
14年前、アメリカのある協会の支援を受けて土壌調査や事業調査を行い、井戸を整備して5ヘクタールの土地を整地し、人材育成を行って経営を始めました。
今日、ラ・コロラダ地区の畑一体は紫色に染まっています。ラベンダーの種をまき、手作り石鹸や、エッセンス、消毒剤を作ったりジャムも作ります。すべてにラベンダーが使われており、自然な製法で作られています。主な顧客は、サン・ミゲル・デ・アジェンデとナヤリの国際ホテルチェーンです。
ラベンダー畑観光
ラ・コロラダの集落は観光地にもなっています。ラベンダー畑の眺めを楽しみ、手作り製品の製造工程を見学するツアーは、国内外からの観光客にとって魅力的です。
ガイドツアーは1年を通して利用できますが、ラベンダーの花が最盛期を迎える夏(6月〜8月)は、自然豊かで美しい景色が広がります。
ラ・コロラダにはアシエンダ(大農園)や古い建物はありませんが、美しいラベンダー畑でメキシコの自然を満喫することができます。
ラベンダープロジェクト
ラ・コロラダでのこのビジネスモデルは2008年に生まれたもので、従業員や地域住民に利益をもたらすことを目指す社会的企業です。
農家のアウセンシオ・ドメンサイン・マルティネスさんは、「ラベンダープロジェクト」の人材育成と設立に寄与してくれた非営利団体の支援を受けて、このプロジェクトを始めることができました。