茶道は、自然を感じながら心を落ち着かせてお茶を点て、客人に振る舞う儀式です。茶道は奥が深く、神聖で精神的な伝統文化であり、20年間稽古をしていてもその秘密を理解できないほど複雑だと言われています。千利休は茶の湯を形式化した歴史上の人物であり、茶道の精神を「和敬清寂」という四字で表現しました。では、茶道の儀式は何を意味するのでしょうか?それは芸術の崇拝であり、人生は儚いものであるということを理解しながら今を生きることを表現しています。今、その場所で体験していることはそれを共有する人々と共にあり、そのような瞬間は二度とないことを理解することなのです。茶道には「一期一会」ということわざがありますが、これは「唯一無二の瞬間」「唯一無二の出会い」を意味しています。日本に行く機会があれば、是非この唯一無二の体験をしてみてください。茶道は日本伝統文化の代表格なのです。
日本人はなぜ清潔なのか神話から読み解く
日本の創世神話には、愛し合いながらも疎遠になっていた二人の神の物語があります。イザナミ(女神)が病気で亡くなり、黄泉(死者の世界)へ去ってしまいます。イザナミを追うイザナギ(男神)は黄泉へ入って、愛する妻を必死に探します。他の神々から「探すのは良いが、彼女を決して見ないように」と進言されるものの、イザナギはその約束を守らず、イザナミの姿を見てしまいます。黄泉の国の物を食べたイザナミは、すでに体が腐敗した状態でした。その姿を見て恐ろしくなったイザナギは、その場を逃げ去り、なんとか生還します。そして水辺で身を清めるために禊(みそぎ)を行いました。 その時から、日本人にとって毎晩お風呂に入り、清潔に保つことが日常となりました。温泉(公衆浴場)では、男性用と女性に分かれており、それぞれ浴槽の外の浴場で体を洗ったあとで、浴槽に入るというしきたりがあります。日本の慣習である入浴は、イザナギがお祓いを受けたと言われる古来の言い伝えに由来しており、日々の生活の中で儀式的で神聖な感覚を保ち、日本人が清潔である所以なのです。 アンドレア・ナバレテは疲れを知らないメキシコ人旅行家。今回、彼女が日本を旅行した際の経験や魅力的な日本文化への愛着を語ってくれた。
グアナファト-広島友好の絆はサッカーの フィールドにも広がる
グアナファトと広島の両政府が、若手サッカー選手の親善試合「フラタニティ・カップ」を開催 サッカーのピッチ上でも、日本人とメキシコ人の友情は深まっています。フラタニティ・カップに出場するため、広島からサッカー選手がグアナファトにやって来ました。 広島VSセラヤの決勝戦では、両国のサポーターが一堂に集まり、競技性が高いのはもちろんのこと、活気があり、友好関係を深めるイベントとなりました。 決勝戦を終えた広島チームのキャプテンにインタビューしました: 「メキシコに来れたことは、自分にとってとてもいい経験になりました。日本とは全く環境が違いますが、メキシコが大好きになりました。」 Cascarita(カスカリータ):試合形式の遊びChutar(チュタール):ボールを蹴るGolazo(ゴラソ):素晴らしいゴールFucho(フッチョ):サッカーFutbol llanero(フットボル・ジャネロ):道で遊ぶサッカーPorra(ポラ):応援の掛け声Villamelón(ビジャメロン):にわかファン
ボランティア精神にあふれた女性たち
レオン総合病院(Hospital General)のゲストハウスで力を合わせて働いている女性グループがいます。ゲストハウスでは、病院で療養している患者の家族で支援を必要とする人々に無償で食事を提供しています。この女性グループは、4年前からNPO支援団体との協働を模索してきた結果、メキシコ元大統領夫人であるマルタ・サアグン・デ・フォックスが主宰する「バモス・メヒコ財団」との連携が実現しました。
目標達成を祈願する「だるま」
日本人にとって、目標や目的を達成するための方法のひとつに、だるまの力を借りることがあります。日本では良く知られている縁起物の一つで、張り子でつくられているだるまは「大願成就の縁起物」として親しまれています。
力と力のぶつかり合い:グアナファトで戦う 日本人プロレスラーたち
プロレスは、メキシコや日本でとても人気のあるスポーツです。どちらの国でも、プロレス興行では情熱と栄光が体験できます。グアナファトは日頃からメキシコ人と日本人が共に暮らしている場所であり、ここで日本人プロレスラーとメキシコ人プロレスラーの対戦が実現しました。一方のコーナー:ライオン・ドッグとラティン・スターもう一方のコーナー:ニシカワとクウカイメキシコの歓声がレスラーを迎えます。リング上では、日本人挑戦者がラテン王者と対戦しました。ヒール(悪党派)とベビーフェイス(正統派)。エキサイティングで拮抗した戦い。叫び声、ブーイング、そして拍手。日本人の悪役たちは敗れましたが、ニシカワ選手とクウカイ選手は敗戦のブーイングに満足して帰って行きました。彼らは熱狂的なプロレスラーでした。ニシカワ選手はデビュー戦で「プロレスはとても面白いショーで、観客が興奮するので大好きです」と語っています。「日本でもプロレスは人気のあるスポーツです。是非観戦に来て、日本チームを応援してください」とクウカイ選手も話してくれました。 第二次世界大戦後に日本でプロレスが生まれる 終戦時、多くの日本人がアメリカに対して悲しみや憤りを感じていた中、日本人プロレスラー力道山がアメリカ人レスラーに勝利した姿を見て、それを誇りに感じた人々はプロレスの虜になりました。プロレスは柔道や野球と並んで最も人気のあるスポーツとして日本に浸透していきました。英語のプロフェッショナルレスリングの省略形としてプロレスという言葉が生まれました。日本のプロレスの違いはその技に武道のテクニックが織り交ぜられていることと、対戦相手への配慮が深いことがあげらます。メキシコでは好きなスポーツ第5位にプロレスがランクインしています。 メキシコでは19世紀にルチャリブレが誕生 メキシコで最初にルチャリブレが行われたのは19世紀半ばで、メキシコがフランスに干渉されていた時代に、外国人による興行として始まりました。その後、メキシコのルチャリブレは独自の技術、アクロバット、ルール、慣習などが取り入れられ、次第に大きな人気を得るようになりました。最初のメキシコ人ルチャドール(プロレスラー)であるエンリケ・ウガルテチェアが、メキシコのルチャリブレの基礎を作り上げました。
「ひまわりのおかげで、日本にいるような気分になる」
ビジャス・デ・イラプアト地区にある小さな店が、バヒオ地域に住む日本人にとって特別な場所になっています。イラプアトだけでなく、ケレタロ、サラマンカ、レオン、アグアスカリエンテスなど近隣の町からも日本人が訪れる、100%日本スーパーの「ひまわり」には、毎日お客さんが来店しています。ひまわりは単なる日本食材店ではなく、母国にいるかのような気分になるために、そこに足を運んでいます。この場所では、日本語の本を読んで時間を共有することで「グアナファトにある日本の一部」を楽しむことができます。 大岩さん一家はレオンに住んでいますが、週末にはひまわりを訪ねてイラプアトにやって来ます。「ここに来るのが大好きなんです」と大岩さんは話します。金曜日には仕事を終えた日本人たちがバスでひまわりにやって来てくつろいでいます。ひまわりでは、日本の匂い、味など日本の独特の雰囲気があり、200種類以上の輸入品を扱っているだけではなく、焼きたての日本のパン、お弁当、そして新鮮な食材をつかった日本料理も提供されています。また日本の野菜も売られていますが、どれもグアナファトで丹精込めて育てられたものです。興味深いことに、ひまわりのオーナーを始め、スタッフは全員メキシコ人なのです。パンはエリック・ロペスが焼き、レジはシルビア・カリストが担当、そしてオーナーはマルタとアントニオです。彼ら同様、ひまわりのスタッフ全員が、日本人が満足する上質なサービスを提供するために努力しています。
グアナファトにある日本の空間
・プラサ・デ・ラ・テクノロヒアの地下 レオンには、コミック、アニメ、マンガ、ビデオゲーム、コスプレ衣装やアクセサリー、人形、コレクター商品、日本のお菓子、そしてKawaiiグッズなどが売買できる場所があります。ラ・フリーキー・プラザと呼ばれるこの空間は、アニメやSFファンの若者の出会いの場です。ここでは、コスプレコンテスト、ビデオゲーム大会、カラオケ、ワークショップなどが開催されています。 ・グアナファト・プエルトインテリオール プエルトインテリオールは工業団地で、日本の国旗が最も目立つ場所です。工業団地内にある124社のうち、53社が日系企業です。従業員送迎サービスは日本語で表示されており、道路標識、レストランのメニューも日本語で、周辺の店にも必ず日本人スタッフがいます。プエルトインテリオールは何百人もの日本人が働く職場です.。 ・文化フォーラムの桜の木 レオンにある文化フォーラムは、文化や芸術があつまる場所です。その庭の一角に、メキシコと日本の友好を促進したベティ・ヤマモト氏を記念して、沖縄から持ち込まれた桜の木が植えられています。この桜は2年前に植樹され、グアナファトでの開花が期待されています。 ・グアナファト日本人学校 イラプアトにあるこの教育機関は、日本人だけの空間で、日本政府から提供された教科書で日本語で授業が行われ、日本の学校教育法に準じた教育が実施されています。小学生の児童はランドセルを背負って登校するなど、メキシコで生活しながら母国での教育を継続することが目的です。イラプアト日本人学校には初等部と中等部があり、近隣の日系人子弟も受け入れています。 ・日本食材店 イラプアトで日本の雰囲気を感じることができる店「ひまわり」は、毎日焼きたてのパンや家庭料理が売られている小さなスーパーです。バヒオの日本人コミュニティにとって、日本の食品を手に入れたりくつろいだりできる、貴重な場所となっています。
距離が縮まる広島とグアナファト
飛行距離にすると1万1397KMも離れているメキシコと日本。習慣、言語そして時間帯まで何もかもが異なっているにも関わらず、広島県とグアナファト州の友好関係が近年さらに強化され、身近に感じられるようになった。 広島とグアナファトの緊密化。グアナファトでは、日本語の看板、自動車産業における日系企業の進出、「おべんとう」を売るレストラン、お盆などに象徴される文化的なお祭りなど、あらゆる場面で日本を感じることができます。一方広島では、グアナファトからの留学生が大学で学び、料理人が唐辛子を使ったメキシコ料理をふるまい、エストゥディアンテイーナとよばれるセレナータ楽団により文化交流が行われるなど、意欲的に友好の絆が深められています。 グアナファトと広島の友好提携は8年前に締結され、文化・経済交流を目的とした姉妹都市として、さまざまな活動に取り組んでいます。 2014年11月、広島に本社を置くマツダがサラマンカに進出したことで、グアナファトと広島の間に正式な友好関係が生まれ、今では経済・教育・文化・スポーツなどさまざまな分野に交流が広がっています。 現在グアナファト州にはマツダを含む広島県出身企業24社が進出しており、200人以上の広島県民が居住しているそうです。 ・広島とグアナファトが共有する闘いと生存の哲学 広島もグアナファトも、自動車産業関連の職場では共に汗を流し、企業の内外で健全な連帯感を保つという理念を共有しています。しかし、両地域を強くしてきた歴史的な要素も影響しています:広島には原爆投下後のサバイバル精神、そしてグアナファトにはメキシコ独立の原点となった闘志があります。この歴史的背景が、グアナファトと広島の友好関係を一層深めており、今日グアナファト州は多くの日本人移住者を迎え入れることとなりました。 マツダから始まった友情 マツダ自動車のサラマンカ工場建設により、両都市の友好関係が始まります。広島県の主要企業であるマツダの進出はグアナファト州の発展に大きく貢献しており、両都市の友好関係の要でもあります。当初広島からメキシコ工場に派遣されたマツダ社員が架け橋となり、企業、政府などが一体となって両者の交流を進め、親善を深めていく目的で、「広島グアナファト親善協会」が設立されました。親善協会設立趣意書では以下のように記されています:「広島は、70年前の原爆の惨禍の中から、今日の復興と発展を遂げたまちであり、グアナファト州はメキシコ独立運動が始まった地として、自由の象徴とされており、こうした歴史を持つ両県・州が未来に向けて共に歩んでいくことは大変意義深いものと考えられます。」 友好関係5年 2011年4月マツダがメキシコでの生産事業を発表2014年2月グアナファト州サラマンカ工場操業開始2014年8月グアナファト州と広島県が経済交流提携を締結2014年11月広島県‐グアナファト州が友好提携を締結2016年1月在レオン日本国総領事館が開設2017年6月ミゲル・マルケス・グアナファト州知事が広島を訪問2019年7月ディエゴ・シヌエ、グアナファト州知事が湯崎英彦、広島県知事をグアナファトに迎える。更に交流を深めることを再確認し、けん玉遊びやセルフィ−撮影などが行われた。
ネコワイイ:バヒオ地域最大のアニメコン
コスプレコンテスト、ビデオゲーム大会などが行われ、ラテンアメリカでも人気の悟空、ナルト、セーラームーンなどのキャラクターの声を担当する有名な声優の参加も予定されています。 主催者のホルヘ・センデハス氏によると、日本人やキャラクターに扮する「コスプレイヤー」は入場が無料になるそうです。 ●開催日:5月19・20・21日●時間:午前11時~午後9時●入場料:100ペソ●場所:ドン・ボスコ広場、ルイス・ドナルド・コロシオ通り、イラプアト