グアナファト−日本:11,500㎞をつなぐ文化の架け橋

グアナファト州政府による日本訪問では、両地域の関係をより深めるための文化交流が行われた。 公式訪問は広島、東京、熱海といった戦略的な都市をめぐるもので、文化、芸術、学術における提携の構築が中心テーマとなりました。 最も象徴的な出来事の一つは、広島県立文化センターの第3ギャラリーで開催された展覧会「グアナフアトの景観と伝統」展の開幕式でした。ここでは、ディエゴ・リベラ、オルガ・コスタ、フェリシアーノ・ペーニャといったメキシコ近現代美術の代表的な作家たちの作品が展示されました。 訪問の行程には、国際文化交流を推進する国際交流基金との会合も設けられました。さらに在日メキシコ人ネットワークとの対話を通じて、2026年に東京と広島で開催予定の「クリエイティブ産業フェスティバル」において、グアナフアト州が招待州として参加する可能性が検討されました。 また、能楽界の重鎮である辰巳満次郎(たつみ まんじろう)氏との会談では、この無形文化遺産の伝統的な能の公演をメキシコで開催するための文化交流の道が探られました。さらに、東京バレエ団への訪問では、同団が初めてメキシコ、特にグアナフアト州で公演を行う可能性についての協議が進められました。

SK TECが事業拡張、雇用拡大

リビア・デニス・ガルシア州知事は、SK TECによるイラプアト市での新たな投資計画を愛知県名古屋市から発表しました。 同社は、現在カストロ・デル・リオ工業団地に位置する工場の拡張を行う予定で、総額3億8,000万ペソが投資されます。この拡張により、80名の直接雇用が新たに創出され、イラプアトにおける日系企業のプレゼンスも強化されます。 SK TECは、自動車産業無間お高精度金属部品の製造を専門としており、2013年からイラプアトで操業を開始しています。

NHKスプリング、イラプアト工場を拡張

自動車用スプリングとモーター・コアの大手メーカーであるNHKスプリングは、モーター・コア製造工場の新設に5,500万ドルを計上しました。今回の製造拠点拡張により、233人の新規雇用が創出されます。 イラプアト市のロレナ・アルファロ・ガルシア市長は、この新規投資の実現に向けて尽力した日本とメキシコの両国の経営陣の努力、ビジョン、そしてコミットメントを高く評価しました。 開所式において、リビア・デニス・ガルシア・ムニョス・レド州知事は「日本は現在グアナファト州にとって最大の投資パートナーです。これまでに、145件の日本企業プロジェクトが確立されており、113社の日系企業が州内に進出。累計で89億ドル以上の投資が行われ、48,000人を超える雇用が生み出されています」と述べました。

日本からグアナファト州への投資が拡大

日本への公式訪問の成果として、グアナファト州では新たに4つの投資プロジェクトが確定した。これにより、総額1億580万ドルの投資と、513人の直接雇用が創出される。 新規企業は、イラプアト、レオン、アバソロに進出し、州内の経済発展をさらに加速させます。 リビア・デニス・ガルシア・ムニョス州知事は、次のように述べています:「グアナフアト州は引き続き、日本からの投資にとって魅力的な目的地です。変化に柔軟に対応し、革新を続け、世界の舞台で輝く場所であり続けています。」 グアナフアト州の主な強みには、法的安定性、世界水準のインフラ、そしてメキシコの中心に位置する戦略的な立地があり、北米および中南米の主要市場との効率的な接続を可能にしています。 ・NHKスプリング 自動車用向けスプリングおよびモーターコアの製造大手。イラプアトにおける新たなモーターコア生産工場に5,500万ドルを投資し、233人の雇用を創出予定。 ・センヨー 高精度な自動車部品(ベアリング、加工部品など)に特化し、ロボット検査システムを導入する。アバソロの工場に2,000万ドルを投資、70人の雇用を創出。 ・アテックス 電気自動車・ハイブリッド車向けのプラスチック部品を開発。射出成形に特化しており、レオンでの事業拡大に1,100万ドルを投資、130人の新規雇用を見込む。 ・SK TEC 自動車産業向けの高精度金属部品の製造に強みを持つ。イラプアトでの新設工場に1,980万ドルを投資し、80人の雇用を創出予定。 グアナファト州における日本の信頼 2006年以降、グアナフアト州には149件を超える日本企業の投資プロジェクトが進出しており、累計90億ドル以上の投資、ならびに4万8,000人以上の雇用が創出されています。これは、日本企業がグアナフアトの技術力・生産力に対して強い信頼を寄せている証です。 現在、グアナフアトはメキシコ経済の原動力として、第5位の経済規模を誇り、自動車産業を中核とする発展を続けています。

企業がグアナファトを投資先に選ぶ理由

今年度の第1四半期に1万4千人以上の新たな正規雇用が創出されたグアナフアト州は、メキシコで第5位の経済規模を誇り、非国境州としては最大の輸出額を記録している。 グアナフアト州は、その豊かな文化と歴史、そして国内経済における中心的な存在として際立っています。 2025年の第1四半期には、州内で1万4,848件の新たな正規雇用がメキシコ社会保障協会(IMSS)に登録されました。この数字は、同州の生産基盤が着実に強化されている、健全な経済状況を反映しています。 今日、112万5千人の労働者が保険に加入しており、グアナフアト州では安定した雇用環境が整い、家族に対して実質的な福祉と社会保障が提供されていることが示されています。 グアナフアト州は現在、メキシコで5番目に強い経済力を持つ州であり、2023年の州内総生産(PIB)は793億1,400万ドルに達しました。この額は、わずか20年でほぼ3倍に拡大したことを意味します。また、対外貿易の分野でも特筆すべき成果を上げており、2024年には363億1,500万ドル以上の輸出を記録しました。国境以外の州では全国第1位の輸出額を誇り、全国でも第6位にランクインしています。 外国投資 2006年から2024年にかけて、グアナファト州は238億8,000万ドル以上の外国直接投資(FDI)を誘致しました。これは、法的安定性、明確なルール、良好なガバナンス、安定した経済政策といった信頼できるビジネス環境の成果です。現政権を率いるリビア・デニス・ガルシア・ムニョス・レド州知事のもと、グアナファト州はその強みを最大限に活かし、ビジネスに最も魅力的な投資先のひとつとして確固たる地位を築いています。 工業団地 このエコシステムには、堅固な工業団地・テクノパークのネットワークと、12の戦略的クラスターが統合されています。これらのクラスターは、ラテンアメリカで最も活発な自動車産業をはじめ、農食品、化学、ファッション、航空宇宙、医療、情報技術など多岐にわたる分野を網羅しています。この産業の多様化戦略によって、グアナファト州はイノベーションと持続可能性を重視した知識経済へと前進しています。 コネクティビティ 州の生産・物流インフラは、このような位置づけの鍵となりました。グアナフアト州は、国内でも最も活発な物流拠点のひとつとなっており、接続性の面でも大きな優位性を持っています。州内には国道45号線と57号線という、2本の主要幹線道路が通っており、半径400キロ以内で国内市場の80%にアクセス可能です。さらに、2本の主要鉄道会社(フェロメックス及びCPKCメキシコ)が州内を走行しているのに加えて国際空港も整備されており、国内外の戦略的都市へ毎日フライトが運航されています。 教育と人材育成 人的資本の育成は優先事項の一つです。グアナファト州には、工学系専攻の学生が6万8千人以上在籍しており、年間およそ1万人のエンジニアが輩出されています。これらの学生は、グアナフアト大学(UG)、メキシコ国立自治大学(UNAM)、国立工科大学(IPN)、および州職業訓練センター(IECA)など、全国的に評価の高い教育機関で学んでいます。こうした高度な専門人材の存在は、生産セクターのニーズに効率的に対応できる力となり、企業の競争力を高めるとともに離職率の低下にも貢献しています。 クリーンエネルギー グアナフアト州は、持続可能性と循環型経済の分野で着実に前進しており、クリーンエネルギーのプロジェクト、先進的な環境法制度、そして「Coneecta(コネエクタ)」のようなプラットフォームを通じた革新的な取り組みが展開されています。この「Coneecta」は、テクノロジーと地理情報を活用し、求職者と企業、教育機関を効率的に結びつけることで、雇用のマッチング最適化しています。 エネルギーの近代化と持続可能性を目指す取り組みの一環として、グアナフアト州では戦略的プロジェクトが進められています。その代表例がサラマンカ市に建設中の新たな複合火力発電所であり、これはメキシコ国内で最も近代的かつ効率的な発電所とされています。連邦政府による6億2700万ドル超の投資により、この発電所は927メガワットの発電能力を備えています。これは、54万1000世帯以上の電力を賄う規模であり、約200万人に直接恩恵をもたらす見込みです。 この施設は、天然ガスと水蒸気を用いた運転方式で稼働し、地域の熱効率を高めるだけでなく、年間300万トン以上のCO2排出を削減することが期待されています。これにより、エネルギー転換と持続可能な発展に向けたグアナファト州の取り組みは、さらに強化されることになります。

グアナファトにおけるメキシコと日本の社会文化的関係

メキシコと日本の社会文化的な関係は、歴史的に見ても著しい発展を遂げてきました。特にグアナファト州においてはこの関係が際立っており、国際的な協力の象徴として確立されています。そしてその影響は、経済分野にとどまらず、グアナファトの人々の日常生活に至るまで、広く浸透しています。 日本で学ぶグアナファトの学生たち 2003年以降、グアナファト州政府は、若者が日本の文化、言語、教育システムを直接体験できるプログラムを推進しています。この取り組みは在レオン日本国総領事館の支援のもと行われ、これまでに880人以上の学生が参加してきました。彼らは帰国後、よりグローバルな視点を持ち、イノベーションや起業家精神を高めて地元社会に貢献しています。 グアナフアト州文化協会が日本総領事館とともに開催した「Más Japón en Guanajuato(グアナフアトでもっと日本を)」のような文化イベントも、社会的なつながりを強化するうえで大きな役割を果たしています。映画上映、アートワークショップ、茶道などの行事を通じて、地元の人々に日本文化への理解と関心が深まっています。 グアナファトの日常生活における日本文化の影響力 グアナファトにおける日本の存在感は、産業界や教育機関にとどまらず、人々の日常生活にも広がりを見せています。和食や武道、アニメ、瞑想といった日本由来の文化要素が、特に若者の間で人気を集めています。その一例として、ラ・サジェ大学バヒオ校では「盆栽」のワークショップを開催しており、日本文化への敬意を表す庭園も整備されています。 この影響は、日本食レストランの増加、日本語教室の開設、日本文化をテーマにしたイベントの開催など、レオン、イラプアト、セラヤといった都市で目に見える形で現れています。日本の世界観は、人々の交流のあり方、規律を重んじる姿勢、ミニマリズムや伝統美に対する関心といった点で、グアナファト州の人々にもさりげなく、しかし着実に浸透しています。 日本、グアナファト州の戦略的パートナー 先日行われたグアナファト州と広島県の姉妹都市提携10周年記念式典は、新たな節目となりました。この記念式典では、文化、教育、経済の各分野において協力関係をさらに強化するという決意が新たに表明されました。グアナファト州には2,100人を超える日本人が在住しており、144社の日系企業が活動しています。これらの企業は、4万8,000人以上の直接雇用を生み出し、投資総額は89億ドルを超えるなど、州の発展に大きく寄与しています。

#8M: 特権が共感を曇らせないように

著者: ドリスミルダ・フローレス=マルケス博士 社会運動は空白の中で生まれるのではなく、社会的、政治的、経済的、その他の不正義に対する反応として生まれます。人々が活動家になるのは、彼ら自身が不平等の犠牲者であるか、またはその不公平を目の当たりにし、それに苦しむ人々に共感を示したいからです。フェミニズム運動は、あらゆる分野における男女間の不平等や、年々悪化している暴力など、女性に対する抑圧に焦点を当てています。その起源を18世紀の啓蒙時代までさかのぼる著者もいますが(Varela, 2021)、こうした戦いは20世紀と21世紀に特に顕著に現れてきました。 この間、女性の権利という点で進展はありましたが、依然として平等の実現には至っていません。国連女性機関と国連経済社会局による『持続可能な開発目標(SDGs)の進捗状況:ジェンダーのパノラマ2024』の報告書では、17のSDGsに関連するジェンダー平等指標を検証しています。今回は、女性と少女に対する不平等が依然として世界中で続いていることを指摘しています。たとえば、成人女性の26.7%が中程度、または深刻な食料不安を経験しており、15〜49歳の女性の8人に1人がパートナーから性的または身体的暴力を受け、女性は男性に比べて1日に2.5倍多くの時間を無報酬の家事・介護労働に費やしているといいます。さらに、女性は国会議員の4人に1人、地方公務員の3人に1人しか役職についていないのが現実です。これらは数十年前の話ではなく、2023年の現実です。 もし私たちがこのような不平等を経験していないのであれば、それは私たちが恵まれた立場にいるからです。この3月8日、国際女性デーにおいて重要なのは、一部の女性の特権がすべての人々の現実ではないこと、そして私たちが享受している権利が個々の努力の結果ではなく、何世代にもわたる女性たちの集団的な闘いの成果であることを認識することです。かつて私は8Mのデモでこうしたスローガンを見かけました:「特権が共感を曇らせないように」。ジェンダー不平等が続く限り、フェミニストの活動は必要であり続けるのです。

グアナファト製

グアナファトの人々は、世界最高の自動車を作る技術を習得してきた。メキシコ中部のこの地域では、高級SUV、ハイブリッドピックアップ、スポーツカー、ファミリーSUV、貨物自動車などが製造されている。この11年間で、グアナファト州はラテンアメリカで最も重要な自動車産業クラスターへと成長した。 グアナファトの人々は、世界最高の自動車を作る技術を習得してきた。メキシコ中部のこの地域では、高級SUV、ハイブリッドピックアップ、スポーツカー、ファミリーSUV、貨物自動車などが製造されている。この11年間で、グアナファト州はラテンアメリカで最も重要な自動車産業クラスターへと成長した。 グアナファト州は、メキシコにおける自動車生産の戦略的中心地として確固たる地位を築いています。メキシコの中心部という地理的条件、世界クラスのインフラ、そして熟練した労働力を備え、この地域には5つの自動車メーカーが生産拠点を構えています。 最初にグアナファト州に進出したのは1995年のゼネラルモーターズ(GM)で、シラオに工場を建設しました。19年後の2014年、マツダがサラマンカに進出し、同年にはホンダもセラヤ工場を設置しました。2020年にはトヨタがアパセオ・エル・グランデに新たな工場を開設しました。現在、日本の日野モータースのトラックや、ドイツのフォルクスワーゲンのエンジンもグアナファトで製造されています。 5つの自動車組立工場があるグアナファト州 ゼネラル・モーターズ 所在地:シラオ 操業開始:1995年 規模:246ヘクタール 輸出先:米国、カナダ マツダ 所在地: サラマンカ 操業開始: 2014年 初期投資:7億7000万ドル以上 直接雇用者数: 5000人以上  ホンダ 所在地:セラヤ 操業開始:2014年  初期投資:8億ドル以上 輸出先:北米、南米 トヨタ 所在地:アパセオ・エル・グランデ 操業開始:2019年 初期投資:7億ドル 年間生産量:10万台 日野 所在地:シラオ 操業開始:2009年 初期投資:900万ドル 年間生産量:1000〜1500台

レオンで初の「春祭り」を楽しもう!

春の訪れを祝うために、家族全員で楽しめるバヒオ日系人会主催の第1回春祭りが開催される。 このお祭りは、レオン市中心部にあるCasa de Cultura(文化センター)で3月15日・16日にバヒオ日系人会主催、在レオン日本領事館共催で開催されます。日本の伝統舞踊や折り紙のワークショップ、柔術のデモンストレーションなどの文化イベントや、日本食が楽しめる販売コーナーも用意されています。 イベント内容:

小さな起業家、大きな夢。

子どもの起業家たちは規律正しく、現実的な目標を設定し、その目標を達成するために努力し、チャンスを見つける能力を持っています。レオンでは、スビレ学園が小学校から高校までの生徒に金融教育を提供しています。この教育の目的は、学生たちが貨幣システムを理解し、自分たちのビジネスを立ち上げる意欲を高めることです。 この私立学校の教育方針は、社会的な感覚を呼び覚まし、起業家精神やアイデアを持ち、自立心を育むことです。毎年、学校の施設内で「Subiré Emprende」というイベントが開催され、生徒たちが自分たちで立ち上げた企業を展示します。 ここでは、メキシコの二人の起業家の少女たちの物語をご紹介します。彼女たちは大人にも大きなインスピレーションを与えています。 ミア・エスカランテ シラミ用オーガニックシャンプー 7歳の時、ミアはメキシコのShark Tankという番組に出演し、シラミに効くオーガニックシャンプーを提案しました。学校でシラミに感染した際、彼女の父親は彼女の頭皮に優しい化学的な効果がある薬剤を開発する手助けをしました。 カルラ・サラス マンサマニア カルラは、メキシコの伝統的な15歳の誕生日祝いを、自分のビジネス「マンサマニア」に変えることを決意しました。7歳の時、彼女は自分の住んでいる地域や駐車場でチリをまぶしたリンゴを販売し始めました。現在、ティファナに小さな店舗を構えており、さらに支店を増やそうとしています。