広島とメキシコとの友好関係と、核兵器廃絶に向けた共同の取り組みを記念する巨大な壁画が、10月に広島空港に描かれます。
描くのはメキシコの壁画家であるアドリー・デル・ロシオさんとカルロス・アルベルトGHさんの姉弟で、世界25カ国以上で作品を手がけてきた実績があります。
姉弟は広島・長崎の被爆者らの資料を読み、メキシコ在住の長崎被爆者である山下泰昭さん、広島被爆者である田中稔子さんの証言を聞いたうえで壁画の構想を練っています。9月下旬に広島に到着して制作を始め、空港の東側増築棟の壁2面にわたって計200平方メートル超の壁画を描きます。
昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)もこの企画に賛同し、壁画の構想で助言を行います。
企画を提案したのは、メキシコ人の父と日本人の母を持つグティエレス一郎さん、実さんの兄弟です。メキシコで育ち、20代から東京に住む一郎さんは、国際NGOピースボートの職員だった2008年、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加しました。
メキシコ在住の実さんは、2021年の東京五輪で広島に滞在したメキシコ選手団の通訳を務めたほか、マツダメキシコ支社の社長通訳として勤務し、2014年に締結された広島県とメキシコ・グアナファト州の友好提携にも携わりました。
この企画は「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」と銘打ち、クラウドファンディングとスポンサーシップを通じて支援を募っています。
